日本全国、津々浦々。多士済々な47都道府県から発信されるさまざまなグッドプロダクト。ローカルの個性を活かしたとびきりセンスの光るアイテムをオーシャンズがセレクトした“オールジャパン”カタログは、1月24日(水)発売の「オーシャンズ」3月号の特集だ。
ここでは、本誌に先駆けてその内容をお届け。8回連載の第5回は【関西版】!
>47都道府県のグッドアイテムカタログ一覧はコチラ 【滋賀】生まれるのは琵琶湖ほどに大きなアイデア!
有名ブランドの製造所や研究所が多い滋賀県。例えばサントリーのウイスキー醸造所や、高級基礎化粧品ブランド「SK-Ⅱ」の工場など。これらが集まる理由は、きれいな水資源や環境があることに加え、雄大な自然が想像力を豊かにしてくれるから? それを証明するいい服、発見!
「ナンガ」のダウンジャケット伊吹山の麓、米原市で創業70年を超える「羽毛商品」メーカーの高機能ダウン。アウトドアギアの製作を礎に、昨今はファッションウェアも展開。デザインがとびきり都会的なこんなやつも、ナンガクオリティなのだ。 3万5500円/ナンガ 0749-55-1016
「ビワコットン」のTシャツ
ネーミングからして滋賀感満点のカットソーブランド。江戸時代から続くステテコ製造の技術を用いてTシャツ生地を開発。天然コットン100%で風通しも良く、シャリっとした肌触りでストレッチ感も兼備。 4900円/カイタックファミリー 03-5722-3681
【京都】揺るぎないスタイルには新しもの好きの側面も
1000年以上も日本の首都だったゆえ、歴史や伝統が一番のプライオリティ!? 目新しいものに「おいでやす」的な先進性も見せるが、そこには京都アイデンティティがいつだって健在。「スターバックス」だって、世界で初めて入り口にのれんを掛けたり、畳敷きの家屋にしちゃうぐらいだからね。
「レインメーカー」のコート
1688年創業の西陣織の老舗「細尾」の生地を使用したバルカラーコート。大胆なテキスタイル使いは、トップモードブランドも顔負けのクリエイション。舶来物に飽きた洋服好き諸君、どうだねこいつは? 21万8800円/レインメーカー 075-708-2280
「ジョジョ」のゴム草履
京都・祗園で履物をつくり続ける「ない藤」が、伝統技術を駆使してつくったモダンな草履。花緒には足先の角度に合わせて変形する特殊なゴムを使用し、長時間履いても疲れにくい快適なフィット感を実現。 2万3000円〜/祗園ない藤 075-541-7110
【奈良】ゆったりマイペースに進む、悠久の地
古代日本の豊かな文化の名残りがある奈良には、古寺や遺跡が多く、国宝とされている建造物数は日本最多。悠久の時を感じさせる土地では、現代も静かな時間がゆったりと流れていくため、住む人々の性質ものんびり。鹿は多いけれど人間は少なく、落ち着いた雰囲気が魅力。
「デナリ」のあぐら椅子
畳職人の技術による、柔らかい八代い草を使ったあぐら椅子。あぐらをかくときや正座で足がしびれやすかったり、猫背が気になる人にオススメ。腰枕や肘置きに使ってもいい、使う人の暮らしに寄り添ってくれる良品だ。4500円/デナリ 0745-43-8774
「ロトト」のソックス
全国一の靴下の産地、奈良県広陵町でつくられる、驚くほど上質なソックス。こだわりの編み機と糸、そして何より重要な編み立て職人が丁寧に紡ぐソックスは、一生買い替え続けたくなる消耗品なのだ。 [右]2100円、[左]2000円/ジャーミネイション 06-6585-9660
【大阪】「タイム・イズ・マネー」だけど休みも必要なわけで
とにかく“せっかち”といわれる大阪人。そのおかげで、スーパーマーケット、駅の自動改札機、硬貨一括投入式券売機、列車接近表示システム……などが世の中に誕生したというから、ありがたいのではあるけれど。彼らの完全スイッチオフはぐっすり眠っているときだけ、ということで。
「りころ」のしみ抜きキット
つまみ洗いする時間がもったいない!! いざという場面でささっと汚れを落としたい! というせっかちさん必携のキット。食べこぼし汚れ用、メイク・油汚れ用、血液の汚れ用、ドイツ製天然豚毛ブラシがセットに。 3500円/木村石鹸工業 0120-117-883
「ヘルス」のうでまくら
思わずこれを抱えて「なんでやねん」とツッコミを入れたい衝動に駆られるダジャレ感満点の雑貨。アンゴラウール生地製のこいつは、長さ85cmで抱き枕やクッションとして使えて、寝心地&包容力抜群なのだ。 1万5000円/セイン 03-6421-7463
【和歌山】海外からの移住や自営業が多い勇者の地
山地には世界遺産の高野山や熊野三山が、太平洋側にはビーチリゾートの白浜があり、海に山にカルチャーが生きる旅の穴場スポット。ビール醸造所「ボイジャー ブルーイング」や倉庫カフェ「ラブラックカフェ」など、若手による個性派クリエイティブで海岸線が楽しくなってきた!
「ループウィラー」のスウェットシャツ
和歌山で今も稼働する、200台の貴重な吊り編み機を使って編まれるスウェット。コンピュータ制御された機械で編むよりも、温もりがあって柔らかく、風合いが長持ちするというさまざまな魅力が。 1万6200円/ループウィラー 千駄ヶ谷 03-5414-2350
「山利」×「スタンダードカリフォルニア」のTシャツ
160年以上続く、窯あげしらすの山利が、東京・恵比寿の人気店に別注したTシャツ。背中のシャレたメッセージがしらすへの溢れる想いを物語っているじゃないか。ちなみに山利のしらすはふわふわで極上の旨さ! 6300円/山利
www.shop-yamari.info 【兵庫】西洋文化を見て育ったハイカラ気質は今もなお
幕末の開港から西洋文化の道をひた走り、それが学校教育にも浸透する神戸。例えば神戸市内の96%の学校が校舎内でも土足だとか。上履きがないことも、ゴルフと映画が日本で最初に上陸した場所であることも、市民は幼少期からハイカラ気質なため、特別に思っていない。
「ダディ」の姫路レザーベルト
老舗の革小物製造メーカー、三竹産業のオリジナルブランド「ダディ」が、日本最大の皮革産地、兵庫・姫路市のタンナーと共同開発。粗野なルックスは、経年変化の楽しみとデニムスタイルの格上げを約束する。 8800円/アナックショップ 03-3845-5287
「マスリョーシカ」の枡セット
鏡開きに使われる「こも樽」をつくる岸本吉二商店は、オリジナルの枡も人気。大中小のサイズが重なる仕組みで、その名も「マスリョーシカ」。日の出から日の入りまでをデザインした焼印も楽しい。 2200円[3個セット]/岸本吉二商店 06-6421-4454