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2018.01.17

ファッション

北海道・東北エリアは新しいクラフトの名産地だった

日本全国、津々浦々。多士済々な47都道府県から発信されるさまざまなグッドプロダクト。ローカルの個性を活かしたとびきりセンスの光るアイテムをオーシャンズがセレクトした“オールジャパン”カタログは、1月24日(水)発売の「オーシャンズ」3月号の特集だ。
ここでは、本誌に先駆けてその内容をお届け。8回連載の一発目は【北海道・東北版】から!
>47都道府県のグッドアイテムカタログ一覧はコチラ
 

【北海道】ほどほどのフロンティア・スピリットが支える雪国カルチャー

“本州の「雪積もった!」は積もってないに等しい”と口を揃える防寒マスターたちは、冬の装いが断然オシャレ。目新しさに敏感なため、アウトドアウェアの進化は止まらない。一方、暖房完備の宅内では「のぼせた体にTシャツ・短パンとアイス」が当たり前。自由奔放な道産子。
「ヤマプラス」のスウェットパーカ

いつでもどこでも買えるオンラインショップを持たずニセコでしか手に入らない地元密着ブランド。理念は「よく働きよく遊べ」。狙うのは、雪にも雨にも撥水機能が活躍するプルオーバータイプのパーカ。 9259円/ニセコスポーツ 0136-21-6633
 
「サウス2 ウエスト8」のニット

1970年代以前のアウトドアシーンを思わせるアイテムを北海道から発信し続け15年。それを記念した札幌店限定品が、ブランドロゴモチーフのモヘアニット。ちなみにブランド名は同店住所に由来。 2万2000円/サウス2 ウエスト8 011-280-7577
 

【青森】本州最北の地が内に秘めたアートな感覚

口下手で照れ屋。そんなイメージで青森県民にリンゴ話でも持ちかけるのは時代遅れ。ここは日本が誇るアート先進県。ルイ・ヴィトンの路面店も手掛ける建築家・青木淳氏によって設計された県立美術館やそこに置かれる奈良美智氏作「あおもり犬」など、今や“インスタ映え”の宝庫。
「平和スリッパ」のきみがらスリッパ

十和田地方で昭和20年代からつくられる、とうもろこしの皮を材料にした「きみがらスリッパ」と日本のスリッパ文化を国内外に伝える「平和スリッパ」とがコラボ。軽さと通気性はもちろん、デザインもいいよね。 4500円〜/平和スリッパ store.heiwaslipper.com
 
「諸国良品」のこぎん刺し名刺入れ

青森県津軽地方の厳しい自然環境のもと、かつて貴重だった布を長持ちさせるために、補強と保温が目的で生まれた刺繍「こぎん刺し」。温もりある風合いが、初対面の相手との緊張も和らげる!? 2200円/無印良品ネットストア www.muji.net/store
 

【岩手】雨ニモ雪ニモマケズ、未来を夢見る

宮沢賢治や石川啄木のような夢見る作家を輩出。そんな彼らに似た、好奇心旺盛な刺激を探し求める姿が、今日もまた芸術的な逸品を生んでいる。豪雪地帯で平地が少ないという厳しい自然環境もあってか、雨ニモ雪ニモマケナイ岩手のものづくりにはロマンが溢れているのだ。
「デサント オルテライン」のダウンジャケット

県の内陸南部にある水沢工場でつくられる、類いまれなる防水&保温性を持ち、デザインも抜群な大人気のダウンジャケット。2010年バンクーバー五輪で日本代表のウェアになり一躍冬着の王道に。 10万円/デサント ブラン代官山店 03-6416-5989
 
「ユーティーオー」のカシミヤマフラー

岩手県北上市に構える工場で女性職人たちによって編まれるマフラー。モンゴルのカシミヤゴートのうぶ毛で、ゲージを下げて、あえてスカスカに編む製法によって、使うほどフワフワ感が増すという。 2万4000円/ファクトリエ 03-5843-8786
 

【秋田】伝統もモダンも使いこなして飽きない秋田

郷土料理はきりたんぽ、伝統行事はナマハゲ。なんてことは周知のとおり。え? そんな秋田は、もう“飽きた”? いや、実は「秋田の着倒れ、食い倒れ」といわれるほど、県民はお洒落や流行にも敏感。ものづくりの場面では日々、伝統とモダンを融合し、飽きない魅力が生まれているのだ。
「ミナセ」の腕時計

一本のドリルによる巧みな切削技術から誕生。伝統工芸の組木細工にヒントを得た構造でブレスレットをひとコマずつ分解して修理が可能。シンプルな文字盤が控えめに存在感を発揮する。 45万円/協和精工 柏営業所 04-7142-7381
 
「ファクトリエ・バイ・ミヤザキ」のストレートチップ

代表・宮崎太郎さんの先代である父が、東京で修業し創業したあと、帰郷して継いだ宮崎製靴。グッドイヤーウェルト製法や逆吊り製法など、靴づくりの本場、英国ノーザンプトンも真っ青な(!?)、実直なしつらえだ。 4万7000円/ファクトリエ 03-5843-8786
 

【山形】さくらんぼのように寄り添う愛情♡

他県に流れることなく悠々と庄内平野だけを流れる最上川は、県民たちの自慢のひとつ。仕事はコツコツ、恋愛や結婚に関しても浮つくことなく、離婚率は全国で堂々最下位の47位。県を象徴する鳥は「オシドリ(夫婦)」。何事にも共通する山形の「一途な愛情」に癒やされて。
「鋳心ノ工房」の箸置き
平安時代から約900年続く「山形鋳物」の荘厳な美しさと技術を、愛溢れるシェイプにしたらこんな愛くるしい箸置きが完成した。シャープさと柔らかさを兼ね備えたデザインで食卓を楽しくする。 4000円[4個セット]/リアルジャパンプロジェクト 03-6457-7199
 
「アダム・エ・ロペ」× 「バトナ—」のセーター

寒河江市で半世紀以上続く奥山メリヤスから生まれた「バトナー」。原料調達から製品の仕上げまでを同地域でまかなう地元愛溢れるブランドだ。愛情持って着る人に柔らかい素材の良さを届けてくれる。 1万3800円/アダム エ ロペ 0120-298-133
 

【宮城】東北きっての瀟洒なスタイルは永遠に

FIFAワールドカップで代表チームが仙台でキャンプをするなど、イタリアとの交流が何かと深いのが、ここ宮城。なんと約400年前にも、伊達政宗が派遣した支倉常長とローマ法皇が面会したという歴史もあるとか。ファッションと情熱の国との長い交流からか、つくられる服もハイセンス!?
「ヒユカ×フィッシャーマンジャパン」のマフラー

東日本大震災後に石巻で発足した「ヒユカ」。東北の若手漁師集団「フィッシャーマン ジャパン」とコラボし、製作は福島のニット工場と、揺るぎない東北愛。売り上げの一部は「フィッシャーマン ジャパン」への寄付に。 6200円/ステイブルー 0225-98-3670
 
「気仙沼ニッティング」のセーター

震災後、気仙沼の人々を元気にすべく、コピーライターで知られる糸井重里氏の「ほぼ日」が開始したプロジェクト。受注後に地元の編み手さんがつくるハンドニットは丁寧で上質と人気。 7万円/気仙沼ニッティング メモリーズ 0226-25-7326
 

【福島】一県でバラエティ豊かな性格を持つ

東西に広い地形には山と海を擁し、スキーリゾートから“ハワイアンリゾート”まで幅広い遊びのフィールドがあるのが福島県。各地域によりさまざまな特色を持ち、それぞれ郷土愛が強いのも特徴。景勝地や、白虎隊や新選組などによる史跡も多く、さらには温泉王国としても知られている。
「めぐる」の三つ組椀

視覚障がい者によるソーシャルエンタテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とともにつくった会津漆器は、持ち心地や口当たりの良さを追求した形状。飯椀・汁椀・菜盛り椀が入れ子になる。 2万5000円/漆とロック 0242-85-6803
 
「ニードルズ」の下駄サンダル

福島県喜多方市で木材の伐採から加工までを行う黒澤桐材店と、東京の有名ショップがタッグを組んで製作。鼻緒には会津紬を使用する。紬独特のシャリ感とハリ感がベタ付きを抑えるので、快適に過ごせる。 2万8000円/ネペンテス 03-3400-7227


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