昭和の時代、街で“シャカパン”を履いている大人といえば、体育の先生ぐらいだった。でも、今は違う。スウェットパンツで“楽パン”に味をしめた大人たちは今、徐々にテックパンツへと目を向けている。主なタイプはダウン、フリース、ナイロンの3つ。それぞれのオススメをOC目線で選んでみた。
【ダウンパンツ】
MARMOT
マーモット
ご覧のようにデザインはクラシック。しかし、750フィルパワーの羽毛に撥水加工を施すことで、ダウンの弱点を克服するなど機能性は先進的。雨や水に濡れてもかさ高をキープしながら保温性も確保してくれるのだ。細身のシルエットゆえ街にもマッチ。スタッフサック付きだから携行性に優れ、冬季のテント泊やキャンプ時でも活躍してくれそうだ。
NANGA × F/CE.
ナンガ×エフ シーイー
極寒の日の心強い味方が、ダウンパンツ。ナンガ×エフ シーイーのそれは、良い意味でアウトドアブランドらしくない洗練されたデザインだから、街ではいても違和感はない。カバー付きのフロントポケットのデザインや、立体的な膝のカッティング、裾のリブなど、マニアックなディテールがてんこ盛り。色は全4色。
GOLDWIN
ゴールドウイン
ダウンパンツを街ではくのは、まだ勇気がいる。でも、こんなスウェットパンツ型なら受け入れやすいのでは? 素材は丈夫なコーデュラで、中身はゴールドウインならではの光電子ダウンを使用。重さはわずか60gで、着用していないかのような軽さ。でも安心してください。本当に暖かいですから!
【フリースパンツ】
PIG & ROOSTER
ピッグ&ルースター
モコモコ気持ちいいピッグ&ルースターのフリースパンツ。この手のパンツにしてはかなりの細身シルエットで、いつものパンツをはく感覚でコーディネイトに取り入れられる。これぞブランドの提唱する「アラウンドウェア」の真骨頂。
GRAMICCI × BEAUTY & YOUTH
グラミチ×ビューティ&ユース
クライミングパンツの代名詞であるグラミチは、今やリラックスパンツの代名詞でもある。ビューティ&ユースの別注は、それをベースに毛脚の長いボアフリースの裏地に起毛素材をボンディングした生地で製作。ドレススタイルのハズしにもいい。
SOUTH2 WEST8
サウス2 ウエスト8
フリースパンツは安価なものもたくさん出回っている。しかし、高いものには高いなりのちゃんとした理由もあるのだ。同ブランドのそれは、風邪をシャットアウトするポーラテックのウィンドプロを採用。フロントの実用的なジップポケットと膝のマチが、機能性を声高に主張する。釣りを背景に持つファッションブランドらしいこだわりの一本。
【ナイロンパンツ】
HAGLOFS
ホグロフス
機能は正義。ホグロフスの「リム シリーズ スリー パンツ」をはけばきっとそれを実感する。軽量で耐久性のある30D ゴアテックス パックライトを使用し、Lサイズでも約225g。膝とシート部分の立体裁断も相まり、日常使いでも快適に過ごせるのだ。
DESCENTE PAUSEデサント ポーズカーゴパンツのようなオーセンティックなアイテムも、デサント ポーズの手にかかればこの通り。裾とポケットは熱接着加工を、ポケットにはレーザーカットを施しハイテクな一本に仕上げた。素材は撥水性のある4-WAYストレッチで、サイドに接ぎのないシームレス使用。この手のボトムスにしては珍しい、ワイドシルエットも新鮮に映る。
MARMOT
マーモット
撥水性のある4-WAYストレッチ素材の細身のパンツは、さまざまなシチュエーションで活躍間違いなしのシンプルデザイン。ウエストのゴムは撥水のドライラバーを使用しているので、汗をかきやすい腰回りも快適に過ごすことができる。洗いをかけたような杢調の色合いは、街での着用にピッタリ。カラーは他に、グレーとブロンドを展開。
寒い冬はやっぱり出不精になる。上はアウターを着込めばなんとなるが、足はなかなかどうして難しい。でも、冬仕様のテックパンツなら、袋小路に陥っていた悩みに最適な解答となるはずだ。