自分だけのスニーカー。それだけでも、なんだか優越感に浸れる。くっつけたり、描いたり、ヒモで遊んだり……。パターンオーダーだけじゃないスニーカーのカスタマイズは、想像以上に選択の幅が広がっているのだ。
GUCCI
グッチ
グッチが大切にするDIY精神は、洋服だけでなくスニーカーにも行き届く。
シンプルなコートシューズ「エース」の新作は、今までにない大胆な“顔”だ。スナップボタンで取り外しできるパッチは、あらかじめ両足に付属される刺繍のもののほか、別売りで、煌びやかなビジューでデザインされた全9種類がラインナップ。
ファッションを楽しむ心を改めて伝える、ブランドのマインドに大いに共感する。
MAISON MARGIELA
メゾン マルジェラ
長年リリースし続けてきた「レプリカ」シリーズのミリタリートレーナー。フォルムはそのままに、今季は白い紙のようなコーティングとなる“ペーパーエフェクト”のモデルが新登場。
実はこれ、付属するペンを使いメッセージやイラストを書き込めるという、なんともシャレが利いたもの。何を描くか? どこに書くか? そんな想いを巡らせている時間さえ楽しくなる。
BERLUTI
ベルルッティ
耐摩耗性に優れるスニーカーソールに合わせたのは、上品なメダリオンを入れ、ユニークなレースホールの仕様で仕上げたヴェネチアカーフレザーのアッパー。
ブランドを象徴するこの素材は、革靴同様に「パティーヌ」と呼ばれる伝統の色出し技法に対応。全国各店舗で本作を購入ご、希望者は職人と相談をしながら理想の色合いに仕上げていくという仕組みだ。
パティーヌは初回は無料で、2回目以降は毎回7500円で対応してくれる。この奥行きのある美しい色みを“自分の色”で染められるなんて……贅沢だ。
JOHN LOBB
ジョンロブ
ビスポークのテニスシューズから着想を得てデザインされ、2015年の登場から好評のモデル「レバー」。こちらでは、“バイリクエスト”というパターンオーダーサービスが全国各店舗で始まっている。
カーフやスエードなどレザーの種類や配色をパーツに応じて選択でき、アイレットやソールといった細かい部分も写真のようにアレンジできる。質もアレンジも“最幸”のスニーカーと言えよう。
ONITSUKA TIGER
オニツカタイガー
登山用シューズがルーツの「モンテZ」。特徴的なのは、スリッポンタイプのレザーアッパー全体にパンチングされたドット状の穴だろう。
そこにシューレースを好みの柄を描くように通すことで、表情は一変するってワケ。アレンジのバリエーションは無限大!
YOUNG & OLSEN
THE DRYGOODS STORE
ヤング&オルセン ザ ドライグッズ ストア
デザインのベースは、’70年代に米軍で使われていたトレーニングシューズ。生産を依頼したのは、国産シューメーカーの雄、ムーンスターである。
通常はシューレースのみの付属だが、別売りのジップパーツをレース部分に取り付ければ脱ぎ履きは楽チン。新鮮なルックスにもなる。
NEW BALANCE
ニューバランス
アメリカで大人気のニューバランスのシューズカスタムサービスが、とうとう日本でもスタート!
「998」(写真右)「574」(写真左)、を含む3つのモデルがベースで、約18の部位の素材や色のカスタマイズが可能。ヒールには、刺繍でメッセージも入れられる。すべて本国の自社工場で生産されるメイド・イン・USAと、フリークも納得の内容だ。
洋服でオリジナリティを追求すのはちょっと……。そんな人が狙うは“足元”。スニーカーでもこれだけ個性を得ることのできるモデルがある。もはや活用しない手はないでしょ!
清水健吾=写真 松田有記=スタイリング