家族の予定を把握するだけでも、ママの満足度はアップさてもうひとつ「夫が話を聞いていない」と言うママのイライラを解消する方法として、家族のスケジュールを把握しておくということがあると思います。
会社員の正人さん(仮名)は、ママから「だから〜、こないだ●●って言ったじゃん」「うんって言ったよね」などと毎日のように責められるのが怖いとのこと。
「妻は僕のことを『いつも話を聞いてない』と決めつけていて、僕が何かを再確認しようとすると、常にケンカごし。『だから〜、こないだ●●って言ったじゃん!』『あの時うんって言ったよね???』などと常に攻撃的です」
よくよく話を聞くと、家族で出かける予定を立てていたのにうっかり忘れていたり、保育園に提出する書類を忘れていたり、ということがあるようです。つまり、家族の大事な予定を忘れていることが、正人さんの妻の怒りの原因です。そこで、すでに実践している家庭も最近多いと思いますが、グーグルカレンダーなどで細かいスケジュールまで全て共有してしまえばいいのではないでしょうか。
例えば、我が家ではここにお互いの仕事の予定、保育園の行事、まだ未確定の旅行の予定、習い事の月謝の振込日、お互いの家族の誕生日、この週末に買い物に行くことなどのちょっとした予定まで、忘れてはいけないことは全て入れています。
学校の行事などは年度の初めに決まっていることも多いので、まとめて入れてしまうというパパもいました。こういった家族のスケジュールを把握していれば、この時期ママは準備が大変かも……ということを想像できて、何かあればフォローすることもできそうです。また、パパが特に何か手伝うわけではなくても、「来週、先生との面談だよね?」というふうに、そのことを把握しておいてくれていることが、ママとしては結構重要なのです。
予定や情報をチームで共有する。これもまた、仕事の場では当然のように行われていることですが、こういった仕事で身につけたマネージメントや効率化のスキルは、家庭でも威力を発揮することが多いのかもしれませんね。
文/相馬由子
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。子育てをテーマにした雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手がける。2017年より某育児・教育系ウェブメディアの編集長を務めている。再来年に娘の小学校入学を控え、学童に入れるのかが目下の悩み。
イラスト/佐野さくら