コートをスーツやデニムと合わせる方法はわかっている。でも、ほかにどんなアイテムと合わせて、どう着ればいいのだろうか? 意外と多いコーディネイトが苦手なオッサンたちへのスタイリングチュートリアルを7例ほど。
「ラップコート」と「全身モノトーン」生地の分量感が多い作りと裏地のない軽い仕立てで、身体を包み込むラップコートは、キザな雰囲気が漂うモノトーンスタイルで。パンツのシルエットをはじめ、’80年代モード風にまとめるのが面白さ。
「チェックのコート」と「ルーズフィットチノ」名作漫画『タンタンの冒険』の主人公の少年をイメージして、ルーズフィットのチノをナードな感じにロールアップ。このレングスのバランスに時代感が出るので、気にしてない風にしながら、しっかり気配りをしてほしい。コートのチェック柄を主役に、合わせる服はなるべく地味にさっぱりしたものを。コーディネイトが絶対にうまくまとまる。
「チェスターコート」と「コーデュロイパンツ」チェスターコートをはじめとする定番コートには、旬なボトムスを積極的に合わせてみたい。今シーズンなら、コーデュロイパンツを。畝のサイズは各種あるが、太畝のものならよりコーディネイトに表情が出る。シルエットは細身のストレートより、ワイドなものやボンタン風のシルエットを。グッと今っぽくなる。
「ハリー・ポッターコート」と「黒いシャカパン」誰が呼んだか知らないが、通称「ハリー・ポッターコート」なるジップアップフロントのフードコートを、スポーツ&アウトドア系のテックウェアでミスマッチな合わせを。でも、このコートの見た目が冬のスポーツ観戦などに欠かせないベンチコートっぽいと思うと、コーディネイトがハマっている理由も納得できる。
「ツイードコート」と「スウェットパンツ」スウェットパンツ&スニーカー、ビタミンカラーのカジュアルなニット。リラックス感のあるアスレジャースタイルに、古臭い感じのグレンチェックツイードのステンカラーコートを。合わせを神経質に気にしていない感じが、逆に男っぽくて格好いいと思うのだ。
「シングルトレンチ」と「シェットランドニット」コーディネイトのイメージは、ダスティン・ホフマンやウディ・アレンみたいな、ちょっと哀愁系のオッサン。カーキのコートに、フォレストグリーンやレンガ色のニット、適当な色落ちのジーンズとか、そういう色気のない合わせを。いい年して、ギラギラしているオッサンより100倍は格好いいと思われるが、どう思う?
「ステンカラーコート」と「レトロスポーツウェア」やや難度高めなトラックパンツとの合わせ。簡単なのは全体の色を合わせてシックにまとめる方法。逆に、ビビッドカラーや柄モノをインナーに使うのも、今のストリートスタイルっぽくてアリ。が、万人にはおすすめできない魔球的スタイリングともいえる。
HOW TO コーディネイトを知れば、冬の装いはもっと楽しいものになる。「このコートって、こんな服とも相性がいいんだ」というのは、まだまだあるはず。これをヒントに、自分だけの組み合わせも探してみよう。