これなら恥ずかしくない! 音声アシスタント「Siri」はApple Watchでこそ活用すべき
とはいえ、やはり画面や竜頭を指で触る操作だけでは、移動中で手がふさがっている際などに不便を感じることもある。そこで登場するのが、音声アシスタントの「Siri」だ。
時計に向かって「ヘイSiri」と呼びかければアシスタントが起動。続けてたとえば「これからの天気はどうなる?」と聞けば、現在地の今後の天気予報を教えてくれる、といった具合に応答してくれる。このほか、スケジュールの確認など、音声だけでも大抵の操作が可能。「iPhoneのSiriを試してみたが、端末に話しかけるのが恥ずかしかった……」という人もいるだろうが、「Apple Watch Series 3」の場合は、腕を口元に寄せ、そっと囁くだけで良いので、思いのほか周囲の目を気にせず、自然にSiriが利用可能。むしろ周囲の目を引きたい人なら、懐かしきウルトラ警備隊の通信機「ビデオシーバー」よろしく、颯爽と活用してみるのも一興だろう。
日常の運動量をチェック? 適度な運動を促してくれる“コーチ”機能が秀逸!
ここまでのレポートをまとめると、まさに腕に装着する小型のiPhoneとでも呼びたくなる「Apple Watch Series 3」だが、その真骨頂はスポーツやトレーニングといったアクティブな活動のサポート機能にあるといっても過言ではない。
Apple Watchシリーズには、このように背面に心拍センサーが搭載されており、装着することで自動的に心拍の計測を続けてくれる。「Apple Watch Series 3」ではさらに、GPSや気圧高度計も搭載しており、ウォーキングのような軽めの運動から登山まで、幅広い運動の記録が可能になっている。
とはいえ、一般的なオッサンにとってもっとも嬉しいのは、日常の運動量をチェックしてくれる「アクティビティ」機能だろう。
このように、日々の消費カロリーや、早歩き以上の運動(エクササイズ)をした時間、立って動いていた時間など、様々な側面から運動量をチェックしてくれる。気圧高度計を利用し、階段を昇降した量(に相当する移動)まで計測してくれる点もすごい。
運動不足気味な場合に、運動を促してくれたり、逆によく運動をした時には褒めてくれたりするwatchOS 4から追加された「アクティビティコーチ」という機能もユニークだ。
もちろん、サイクリングやランニングといったスポーツのサポート機能もあり。「Apple Watch Series 3」のGPS+Cellularモデルなら、iPhoneを携帯しなくても通信できる点は、かなり快適だ。
これはApple Watchシリーズ共通の機能(アプリ)なのだが、今回試用したなかでも、かなり感心したのが、一定時間ごとに深呼吸をうながしてくれる機能。
画面の指示に従い深呼吸するだけと、内容はいたってシンプルなのだが、そのリラックス効果はかなりなもの。忙しい毎日を過ごしていると、ついつい呼吸も浅くなってるんですなぁ。
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