「今回限り」「数量限定」「特別仕様」なんて耳にすると、妙に心が躍る。そのトキメキは、大人になっても変わらないもんだ。しかも、買い逃した時のショックときたら……。あんな気持ちはもうこりごり。後悔しないためにも、今秋の目玉をおさらいしておこう。
PUMA × SCHADARAPARR × BEAMS
プーマ × スチャダラパー × ビームス
プーマの名作「スエード」をベースに、日本が誇るラップレジェンドとのトリプルコラボが実現。彼らが愛用するリズムマシンからインスピレーションを得たという配色、タン部分のグラフィックが最高にクールだ。ヒールにはレトロなデジタルフォントで「ス」と「チャ」の文字もあしらい、もう気分はブギーバック!
COMME des GARÇONS HOMME DEUX × FRED PERRY
コム デ ギャルソン・オム ドゥ × フレッドペリー
フレッドペリーの定番ローテクシューズ「ヒューズ」が大人な趣に。インラインでは展開していないカウスエード素材を採用し、ソールもステッチもストイックに黒で統一した。通常であればひとつしか入らないお馴染みの“ローレルマーク”の刺繍もふたつ並ぶ。特別仕様のこんな一足、今後出会うことはないかも!?
ONITSUKA TIGER × ANDREA POMPILIO
オニツカタイガー × アンドレア・ポンピリオ
オニツカタイガーが手を組んだのは、多くのメゾンでキャリアを積んだイタリア人デザイナーのアンドレ・ポンピリオ。同社が’50sに初めて取り組んだバッシュをもとに、カラーや素材を一新。スノーブーツに着想を得て採用されている、ナイロン素材や各所のステッチワークも見どころ。
ADIDAS CONSORTIUM SNEAKER EXCHANGE
アディダス コンソーシアム スニーカー エクスチェンジ
アディダスが誇る名作のひとつをとことんアレンジし倒したのがこちら。イタリアでも高い人気を誇るセレクトショップ、スラムジャムも参加したトリプルコラボである。アッパーサイドのメイン素材はアルカンターラというスエード調の生地を、日本での呼び名にそい「ガゼル」と「ガッツレー」の文字を入れた。ライニングにはイケウチオーガニックの今治タオルを大胆に採用している。
SPINGLE MOVE W × FREEMANS SPORTING CLUB
スピングルムーブ ダブル × フリーマンズ スポーティング クラブ
アッパーに使用しているのは伊勢木綿。江戸時代から続く伝統がありながら、今では日本でも織ることのできるところはわずか1カ所という、希少かつ由緒正しき素材である。デザインはデッキシューズをベースにし、文字通り和洋折衷スニーカーに仕上げている。
VANS × NONNATIVE
ヴァンズ × ノンネイティブ
表情豊かなモンキースエードとミリタリーブーツを参考にしたというフロントのジップ使いが楽しいアプローチ。しかも、ベースとしたのは現在では展開されていないレトロモデルの「SK8-HI」というから、スペシャル感は相当。すぐにでも手に入れたいシロモノだが、発売は1月を予定。心して待とう。
ADIDAS × RAF SIMONS
アディダス × ラフ・シモンズ
アディダスの名作「スタンスミス」をベースとしたエクスクルーシブモデルはもうお馴染み。その最新は、ラフ・シモンズのデザイナーによる独創的アプローチゆえ、もはや別物!? といえるほどに個性的な出で立ちとなっている。無垢な白のワントーンに面ファスナー。サイドに施されたパイル素材のワッペンはその最たる例。しかも、よ〜くみると「R」と「S」のブランドイニシャルが象られている。
VANS × SSZ
ヴァンズ × エスエスゼット
今年の2月に登場した、通称“裏ヴァンズ”。スリッポンの表と裏をひっくり返した仕様に、きっと誰もが度肝を抜かれたに違いない。なんとサイズ表記のタグまで通常とは逆にするこだわりよう。予想通り、発売後は即完売。今回の新色となるオールブラックもその可能性大。お早めに。
N.HOLLYWOOD EXCHANGE SERVICE × NEW BALANCE
N.ハリウッド エクスチェンジサービス × ニューバランス
ニューバランスの中でもシャープなフォルムが特徴的なモデル「574S」。こちらは、それをベースに“Nハリ”流にアレンジした一足。テーマとしたのは、NATO軍だ。白を基調としたのは、部隊で使用していたケミカルプロテクトウェアに由来。カウレザーとヌバックで切り替え、ミリタリーテイストをセンスよく仕上げている。[11月11日発売]
FILLING PIECES FOR RHC
フィリング ピース フォー RHC
RHC ロンハーマンが別注をかけたのは、オランダ・アムステルダムで創設されたシューズブランド。シューレースのないシンプルなミッドカットタイプを、秋らしい落ち着きに合わせモスグリーンに変更し、ヌバック&シボ革で仕上げている。
慣れ親しんだアイテムでも、また新たな気持ちで迎え入れられる。それがコラボスニーカーのいいところ。これまでにない特別感は、手にするだけでもドキドキが止まらない。おしゃれ心も、コレクター魂にも火をつける名品、手に入れたい。
清水健吾=写真 松田有記=スタイリング
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