デニムが好きならいっそデニムをやめちゃおう! ちょっと大胆な言い方に聞こえるかもしれないけど、要はデニムパンツ以外でデニムをもっと楽しもうってこと。素材の持つ本来の安心感を新鮮なカタチで味わえば、その魅力を再確認するに違いない、というわけだ。
「サカイ」のカバーオールコーチジャケットとアウトドアジャケットのテイストをはじめ、さまざまな要素をミックスして再構築したハイブリッドな1着だ。襟元にはセレモニー用のブレードが継ぎ合わせられる。自由なミクスチャーで“東京感”溢れるデザインは、ジャパンモードを牽引するサカイの真骨頂といえよう。
「アヴィレックス」のパーカストレッチ混デニムが実現するストレスフリーの動きやすさは、アクティブなオッサンにぴったり。アノラックパーカを彷彿させる佇まいもグッド。街ではもちろんアフターサーフにも映える。
「エンジニアド ガーメンツ」のベレー11オンスのコーンデニムを使用する。パイピング部分に紐が通っており、細かいサイズ調整が可能。被ったときに顔を覗かせるレザーのトリムが程良いアクセントになってくれる。
「オスクレン」のスニーカーブラジル発のサーフブランドの定番かつ信頼あるローテクスニーカー。コットンキャンバスに取って代わったデニムが醸す目新しさは、えも言われぬ絶妙なサジ加減。さらりと履くだけでサマになる安心感も変わりない。
「マッキントッシュ」のコート日本製のリジッドデニムで仕立てたコートなら、お馴染みのゴム引きとは違った新鮮さを手に入れられる。ブランド定番のステンカラーのパターンそのままのきれいな立ち姿は、休日カジュアルを格上げする。
「マインデニム」のシャツオンシーズンを迎えた定番のネルシャツかと思いきや、実はデニムにチェックプリントを施した変わり種。鮮やかなブルーチェックの見た目からは想像できないヒネりの利かせ方たるや、さすがデニム界の注目株。
「ヤヌーク」のベスト高機能中綿「シンサレートウルトラ」を採用し、軽さと薄さと暖かさを兼備する。すっきりとした印象のクルーネックだから、インナーとしても使いやすいのがうれしい。
「ブランク」のPCケース色落ちしにくい「反応染め」がされたクラッチ型のPCケース。リジッドの温もりのあるデニム素材とテックな止水ジップの組み合わせが、独特のミニマル感を演出してくれる。
「ディーゼル」のバッグキャンバス地が幅を利かせるトートだが、日本限定となるディーゼルのそれは、端正なリジッドデニムで。スマートな佇まいとは裏腹に、十分な容量を備える。
見慣れた生地でも、カタチが変われば新鮮に。デニムが本来持っている、自由で、力強くて、爽やかなニュアンスをあらためて思い出させてくれる。見た目だけじゃなくて耐久性だって期待できそう。デニムは本当はもっと懐が深くて、その付き合い方はワンパターンじゃないのである。