馴染みのアイテムはやっぱり安心する。でも、“また?”とも思われたくない。そのわがままに答えてくれるアイテムはないものか。と思っていたら、ありました! シャツにバッグにクルマも。よく知る、聞いた名前だけど、これまでの印象とは少し違う。こういうのを待っていたんだよね!
シャツ一枚が気持ちいい季節。となれば、こんな変わりダネはいかが?
オーシャンズ2017年10月号で特集した「季変わり服」。長袖シャツなんて格好のアイテムだけれど、例えばこんな選び方はどうだろう。「よく知った顔だけど、小技を効かせたモノ」。で、推したいのがこのふたつ。
「レインスプーナー」初の長袖モデル
リバースプリントで知られるレインスプーナーに、この秋長袖モデルが初めて登場する。過ぎた夏を惜しむ気持ちを表すアティチュードとしてもいいじゃない?
ゆったりシルエットになった「ペンドルトン」
もうひとつはペンドルトンのネルシャツ。日本企画でゆとりのあるシルエットに仕上げているので、ジャケット感覚の着こなしもアリだ。大きくテイストを変えずとも、ファッションシーズンの開幕を盛り上げることはできますぜ。
いちばん美味しい“上澄み”だけを使った「ハンティング・ワールド」
ハンティング・ワールドから登場したこちらのバッグを見て、バチュー・クロスでしょ、と指摘した人はなかなかのツウ。が、今回はそれだと半分だけ正解だ。オリジナル素材の「バチュー・クロス」は、外側にポリウレタンコーティングを施した生地、内側にナイロンジャージー、その間にポリウレタンフォームを挟んだ3層構造。ところが、この「オールストン」シリーズは外側の生地のみで作られている。湯葉じゃないけれど、いわば美味しい“上澄み”だけを使用。撥水&防塵性を保持しつつ軽量化を実現し、好配色に仕上げた新作なのであった。
走りにこだわる(?)、父とチビの「フォルクスワーゲン」
元祖ホットハッチこと「フォルクスワーゲン」の“ゴルフGTI”と同時に発売されたのが、ご覧のベビーカー“GTIストローラー”である。独高級ベビーカーメーカー「クノールベビー」と共同開発したこちらは、VWカタログにもその名を連ねる純正品。伝統のタータンチェック柄やアロイホイール、さらには革巻きステアリングまで、クルマとまったく同じ(笑)。赤ちゃんの乗り心地を快適に保つためのサスペンションもクルマライクで、走りにこだわるオトーチャンも納得のアシ回り。生後0カ月〜3歳頃(15㎏まで)に対応するこちらは、価格も立派な27万円。一度チビを乗せたら、ほかのベビーカーに乗ってくれなくなったりして!?
ご紹介したアイテムは、誰もが知っているブランドやアイテムだけれど新鮮。だから、顔知れたアイテムに頼りきりの人も、マンネリに悩んでいる人も、まとめて面倒を見てくれるのだ。
鈴木康之=写真 鈴木淳子=スタイリング