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2017.09.24

あそぶ

サーフィンと美食の街、サン・セバスティアン【前編】 美しい2つのビーチ

「ぶらりバスクの旅」の第4回目は、フランスから国境を越えてスペインへ。
食いしん坊でサーフィン好きなオッサンたちが恋焦がれる世界一の美食の街「サン・セバスティアン(通称サンセバ、別名ドノスティア)だ。
「ぶらりバスクの旅」一覧ページはこちら
前回ご紹介したサン=ジャン=ド=リュズを発って、お待ちかねのサンセバへレンタカーを走らせる。 約20kmの道程は、下道でも1時間もかからないが、チェックインの時間も迫っていたので高速道路を選択。フランスとスペインの国境を越えて20分も走ると、スペインが世界に誇るリゾート地はもう目の前だ。
戦時にはサンセバの重要な防御拠点だったモンテ・ウルグルは、海沿いに突き出た小高い丘。丘の上からの眺めは抜群で、手前の建物は1832年に建設された元市庁舎。現在は図書館として使用されている。
サンセバは、数々の戦争の舞台となった後、1800年代後半からスペイン王室御用達のリゾート地として発展した。1900年代に入るとその存在は世界へと知れ渡り、国際的な文化人や政治家も訪れるように。フランスの画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックも、サンセバに魅せられたひとりとして有名だ。
サンセバは人口18万人。日本の地方都市ぐらいの規模だが、これまで訪れたのバスク地方の街と比べると、ずいぶん大きく感じる。街の規模が大きくなっても変わらないのは、街と人がイキイキしていて活力に満ちていること。その原動力となっているのが、食と海だ。
メシ編は後半にまとめて紹介するとして、今回はまず、サンセバを訪れる人々を魅了する美しいビーチからご紹介。
弧を描く海岸線と、穏やかな波が美しい「ラ・コンチャビーチ」
美しい弧を描くラ・コンチャビーチ。滞在中は生憎の雨模様だったが、天気が良い日は湘南並みに混雑する。
“ビスケー湾の真珠”とも形容されるラ・コンチャビーチは、貝殻のような美しい弧を描く海岸線が特徴だ。ヨーロッパでも有数の遠浅の砂浜で、夏場は世界中からリゾート客が集まり、天気のいい日は湘南の並みに混雑する。
ビーチは湾になっていて、さらに湾の中央にサンタ・クララ島があるから、波は穏やか。到着した日は他のビーチがクローズアウトだったのにも関わらず、ダンパー気味の胸肩のサイズの波がブレイクする最高のサーフコンディションだった。
ラ・コンチャ湾の中央にはサンタ・クララ島があり、その周囲には無数の小型ヨットが停泊している。
砂浜に書かれたメッセージ「ロシアより愛を込めて」。
サンタ・クララ島の周囲には何艘もの小型のヨットが停泊していて、何ともヨーロッパっぽいロマンチックな雰囲気。また海に面した大通り沿いには、色とりどり、大小さまざまな、しかしどれも優雅なマンションが並び、昔から富裕層向けの避暑地として発展してきた名残を感じさせてくれる。
ビーチの周囲には広い遊歩道が整備されていて、海と街並みに挟まれながらここをのんびり散歩したりランニングしたりするだけで、リゾート気分に浸れること間違いなしだ。
 
サンセバのサーフスポット。年中立つ白波が美しい「ラ・スリオラビーチ」
ラ・スリオラビーチは、サーフィンに適した波が年間を通して立つ。この日は風が強くクローズアウトで、カイトサーファーの独壇場。
バルが林立する旧市街を挟んだ向い側にあるのが、ラ・スリオラビーチ。こちらは湾になっておらず、波を遮るものがないので、波は年間を通してコンスタントに立つ。滞在した3日間は、残念ながら終始強烈なオンショアが吹いていて、ノーサーフコンディション。
海岸線には数軒のサーフショップが並んでいて、どこもレンタルが充実している。なかには数日間借りられるところもあるので、クルマに積んで他のポイントに移動、なんてこともできそうだ。その中から2軒のサーフショップを紹介しよう。
 
PUKAS
ラ・スリオラビーチの目の前のPUKAS。サンセバのサーフカルチャーの中心的なショップだ。
街を歩くサーファーはこの街の日常的な光景。
PUKASはスペイン側のバスクのサーフ&スケートシーンを牽引するショップ。サンセバ市内に4店舗、サラウツに2店舗を構え、本格的なサーフスクールも運営している。
ラ・スリオラビーチの目の前のショップはレンタルボードが充実していて、ショートからロング、ボディボードまでが揃う。ボードのクオリティも問題なく、上級者でも十分満足できるラインナップだ。
旧市街のショップでは、オリジナルのボード、ウェア、ライフスタイルグッズが充実していて、オリジナルのTシャツやマグカップは可愛くて安く、お土産に最適! Tシャツは30ユーロ、水筒は20ユーロ、マグカップは12ユーロほどだ。
Pukas Surf Shop
+34 943 320 068
Av. Zurriola 24
San Sebastian
http://pukassurf.com
 
HAWAII
サンセバなのにお店の名前はハワイ。
お店の目の前にはスペイン名物の揚げ菓子「チュロス」の屋台が!
1980年創業のハワイは、市内で3店舗を構える老舗のサーフショップ。
ラ・スリオラビーチ沿いのショップは、プーカスと同様にレンタルボードが充実していて、2日〜7日間借りられるプランもあった。
ボードやウェットスーツなどのサーフギアが中心だが、ヴァンズのスニーカーなども扱っている。
HAWAII
+34 943 358 410
Av. Zurriola 20
San Sebastian
10:00〜20:00
http://hawaiidonostia.com


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