2008年にスタートした日本ブランド、Amb。
上質なレザーの表情を活かすべく、ロゴまで廃した匿名的デザインに徹した一足は、落ち着きのある装いの要になると多くの大人が頼ってきた。
そんな信頼できるブランドがリリースした新作は、スニーカーのようだが、革靴のような見た目でもある……。その魅力に迫った。
絶妙なコバの張り出しとスマートなフォルムの共演
グッドイヤーウェルト製法のコバの張り出しを模した存在感のあるラバーソール。その“革靴らしさ”を活かすべく、トウが細身で、甲部分の高さを抑えたラストを使用することで、上品なフォルムのレザーアッパーに。レースは革靴に使われるもののなかでもドレッシーとされる光沢のある蝋引きの平紐を使用。つまり、スニーカーなのだが革靴のようなドレス感を備えた1足といえるのだ。
ドレッシーな革靴では務まらないカジュアルとシックのバランサー役
スーツやカジュアルセットアップとの相性を考えるなら、モデルは同じでもソールをブラックにすることでさらに革靴っぽさを追求したコチラがベストチョイス。毛脚の短いスエード素材のカジュアルなアッパーは季節感を備えながら、チャコールグレーで落ち着きもあるのがうれしい。
スポーティなスニーカーでは務まらないラフな着こなしの引き締め役
ペールカラーのジャケットに色落ちしたブルーデニムと、淡い色みでまとめたカジュアルスタイルには、トーンを合わせた薄いグレーの1足がマッチする。だが、どこか引き締まって見えるのは、ノーズが長くすらっとしたドレスシューズのようなフォルムのおかげ⁉︎
[問い合わせ]ハイブリッジ ショーケース 六本木店 03-3408-8682 ハイブリッジ インターナショナル 03-3486-8847 www.amb-tokyo.com 森滝 進(MAKIURA OFFICE)=写真 諸見里 司=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 持田慎司=文