春夏に巷を席巻したビッグシルエットは、秋も健在らしい。ということで、Tシャツの上にシャツを羽織る定番スタイルにも、今年は“ふわり感”を意識してみよう。ドロップした肩位置や大きめのアームホール、広い身幅によるリラックス感は窮屈さがなく、実に新鮮。その一方で、シャツ特有の折り目正しさゆえに、ユルいシルエットでもだらしなく見えないのだ。
BEKPROベクプロドロップショルダー、低めのポケット位置、ドレープの出やすいトロッとした生地がもたらすリラックス感を、スーツライクなピンストライプでブラッシュアップ。素材調達から生産まですべてLAで行う新進ブランドの1枚は、トラッドでいてどこかモードな雰囲気。ベーシックなTシャツ&スラックス姿を今っぽく変えるのだ。
GREEN LABEL RELAXINGグリーンレーベル リラクシングコーチジャケットのような存在感を持つデザイン。ダークなボルドーは装いを大人っぽく彩ってくれる。
SCYEサイ背面にボックスプリーツが取られた余裕のある身頃だが、肩位置がジャストに近く、だらしなさは皆無。リラックス感だけを味わえるのだ。
A.V.Vアー・ヴェ・ヴェオープンカラーに両胸のフラップポケットがアクセントとなる1枚。やや肉厚な化繊素材が柔らかなドレープをもたらし、ブランドのフレンチシックな世界観を表現する。
FUJITOフジトショルダーヨークにギャザーが入り、落ちた肩位置と相まってふんわりとしたシルエットに。シャンブレー生地なので、普段の装いに取り入れやすい。
PILGRIM SURF+SUPPLYピルグリム サーフ+サプライまるで星空のような不規則なドットがアーティスティック。ブラック×ホワイトの配色とオープンカラーが、モード感をブーストしてくれる。
RHC & MASRHCの新ラインによるこちらは、ヒッコリー素材にウォッシュ加工がかけられた1枚。肉厚ながらもソフトな肌触りで、羽織って心地良い仕上がり。
モード感を大事にするなら、ビッグシルエットをチョイスするのがポイント。そして、定番色を選び、合わせるものにも派手な色使いは避ける。ルールはこれだけ。そうすれば、ラクチン&洗練の秋スタイルが完成だ。