サン・セバスティアンまでの途中、ビアリッツから20分ほど南にクルマを走らせて到着したのが「ゲタリー(Guethary)」。かつて捕鯨港として栄えた人口1300人ほどの小さな漁村には、“フレンチ・パイプライン”と呼ばれるフランス随一のビッグウェーブ・スポットがある。 ゲタリーの目印は、この辺りでは珍しい青い窓のHÔTEL LE MADRIDとCAFÉ MADRID。いかにもビーチリゾートらしい雰囲気で、伝説のサーフポイントもここから一望できる。残念ながら、台風並みの低気圧が来ていたこの日は、ダブルオーバーのクローズ状態。かなりアウトで割れるので、仮にベストな状態だとしても、パドルアウトには根性と体力と経験が必要だろう。 また、この日は時間がなかったので断念したが、ゲタリーは有名な魚介系のビストロやカフェもある。ビーチの目の前にあるカフェ「Heteroclito」とタパスバー「Kostaldea」は、ローカルと観光客が集まる有名店。新鮮な海老やムール貝を肴に、世界中から集まったビッグウェーバーのライディングを眺めるなんてのも楽しそうだ。 そして、海に入れなかったのでせめてもの想い出にお土産なんかを、と思って入ったのが、HÔTEL LE MADRIDの斜め前にあるサーフショップ「PARLEMENTIA」。サーフグッズのほかに、ローカルなアパレルも揃う地元の人気店だ。
PARLEMENTIA ゲタリー土産に最適なローカルショップ
元コーヒーショップのオーナーが作り始めたTシャツが評判になり、いつしかゲタリー名物に。さまざまなデザインのTシャツ、スウェット、ビーチサンダル、バッグなどが並ぶ。ウィメンズ、キッズサイズもあるので、家族や彼女のお土産にもピッタリ! PARLEMENTIA +33 5 59 24 33 59 4 Chemin du Port 64210 Guethary, France 11:00〜9:30 不定休 www.parlementia.com
この街で最も有名なパティスリー。ルイ14世とスペインのマリー・テレーズの結婚式が1660年に執り行われたとき、引き出物として出されたのがこの店のマカロン。見た目はまるでカ◯トリーマームのようなマカロンのアーモンドの深い旨味とサクッとした食感は最高! ガトー・バスクなどのバスクの伝統菓子や生菓子もある。 MAISON ADAM +33 5 59 26 03 54 4 Place Louis XIV 64500 Saint-Jean-de-Luz, France 8:00〜20:00 不定休 www.maisonadam.fr
ETXE NAMI バスクにいながら日本を体感できる!
「エチェ・ナミ」は、昨年オープンしたばかりの日本とバスクを繋ぐ文化施設。レストランでは天ぷら、ひじきのサラダ、焼うどんなど、日本で食べるのと遜色ないクオリティの和食が味わえる。ランチのうどんやどんぶりは15€だ。習字、藍染め、器作りなど、日本の伝統を伝えるワークショップも定期的に開催している。 ETXE NAMI +33 5 59 85 51 47 11 Avenue Jaureguiberry 64500 Saint-Jean-de-Luz, France 10:00〜15:00、19:00〜22:00 http://etxenami.com/ja/ 増田海治郎=取材・文