昨年、ラフ・シモンズがチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したことで俄然注目を集めているカルバン・クライン。シンプルでミニマルなデザインの中に色気のエッセンスが加えられていて、世代を超えて人気を博しているブランドであることは言うまでもない。
そのセカンドラインの Calvin Klein PLATINUM(カルバン・クライン・プラティナム)の2017AWのテーマは、EXTREME INDIVIDUALISM(極端な個人主義/過剰な個性)。極端に異なるインスピレーションやアイディアを加工、編集し、ジェンダーやエイジの境界を越え、反抗心と独自性を前面に押し出す5つの理論から導き出し、溶かし混合するといういささか難解なテーマだ。
難しいことは、またの機会に解説するとして、ラフ・シモンズが携わってから初のコレクションとなる注目の2017AWの商品の中からオッサン世代にもお薦めの逸品をいくつか紹介させて頂く。
チューブラーテック 3-WAYダウン
防風、撥水、ストレッチ性と3拍子揃ったハイスペック素材。ウール調ポリエステルと20デニールのトリコットをボンディングしているので張り感があり、単体でマウンテンパーカーとして着用可能。 部分的にパーツボンディングを施すなど、本格的なアスレチックディテールを盛り込みつつ、 都会的で洗練されたデザイン感にまとめられている。
リュクスダブルフェイスジャージー(トレーナー)
ポップな印象の新しいロゴとプリントにはない刺繍のラグジュアリーな質感がミックスされストリートラグジュアリーを表現した逸品。“CALVIN”の大文字ロゴを文字のアウトラインに刺繍を施し素材の膨らみを活かした立体的なロゴ表現になっている。
リュクスダブルフェイスジャージー(ブルゾン)
手触りを良くするためにレーヨンを混紡したオリジナルのダンボールニットを開発。軽くて、適度なハリコシがあり、3層構造により保温性も抜群。シンプルなベースボールカラーのブルゾン型を採用しているが、フロントファスナーのビスロンのムシとメタルの引手のコントラストがさりげないアクセントとして効いている。
「すべてはカッティングから始まる」とは創業者、カルバン・クライン氏の言葉。伝統を脈々と受け継ぎながら革新を繰り返していく、そんな人生を送りたいと思ってはいるが、いろいろ大変そうなので、とりあえずココの服を買おうと思う。まずは形から、そういうことも大切だ。
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