徐々に日が落ちてきた夕べ、焚き火を囲んで温かいコーヒーを一口。静かなんだけど不思議と気分がアガる、アウトドアの醍醐味のひとつだ。
そんな瞬間を最高のものにするべく、焚き火とコーヒーのためのツールをセレクトした。正直、外で飲んだら何だってウマく、ガスの火とペットボトル飲料でも別にいいんだけど、それじゃちょっと寂しいじゃないか。そこは手間をかけて焚いた火と、最高のコーヒーを合わせてあげなきゃ。
焚き火好きな“タキビスト”のためのツール
「ログキャンドル」のスウェーデントーチ一見ただの丸太だが、切れ込みを入れることで空気が中心部から上昇し、炎が立つ。切れ込みの中に小枝を入れ、着火剤などで火をつけて使用。灯りとしても、調理道具としても重宝。直径約20×高さ約30cm。
「モノラル」の焚き火台、火床ステンレス製で軽量かつ丈夫なフレームの焚き火台と、耐熱性ステンレスメッシュの火床。直火禁止が多いキャンプ場において、焚き火好き=タキビスト必携のアイテムだ。
「グリップスワニー」のグローブアウトドアに限らず、乗馬やバイクなどあらゆるシーンで手元を支える老舗ブランドより。強度の高いケプラー糸で牛革を縫い合わせることで、抜群の耐久性を誇る。使い込むうちに質感にアジが出るのも楽しい。
外コーヒーをウマくするツール
「ポーレックス」のミル約3杯分の豆を好みの加減で挽ける。ハンドルを外してラバーホルダーで挟めば持ち運びもラク。
「スタンレー」のコーヒーシステム
真空断熱ボトルにコーヒーカップ、さらにはフレンチプレスまでもが一体化。分解するほどパーツが出てくる様は、まるでマトリョーシカだ。容量1000ml。
「エマリアオルクシュ」のケトル例えばこんな、歴史あるポーランドの琺瑯ブランドのケトル。愛着のあるギアであれば、お湯を沸かすだけだって楽しくなるはずだ。
本来は暖をとるため、調理のため、獣を寄せ付けないための火。でも現代のアウトドアマンたちはきっと、火を見つめて過ごす時間に癒しを感じるのだろう。そして火のかたわらで、ミルで豆を挽き、お気に入りのケトルで湯を沸かし、フィルターで淹れた一杯。ひとつひとつの作業に丁寧な時間をかけた分、その味は格別だ。そんな都会じゃ味わえない至福のために、僕らはまた野山に繰り出すのだろう。