上下が同生地とてスーツにあらず。休日仕様のセットアップは、コーディネイトに悩まずさらりとキマる、究極的オッサン想いの服だ。さらに今、バリエーションも豊富に揃うから好みのものを選びやすいメリットも。さて、どう選ぼうか?
ヒント1: いつでも“クール”でいられる機能で選ぶ
“堅苦しそう”とセットアップを敬遠するなかれ。同じく揃いであるスーツを連想しがちだが、むしろその“揃い”こそ、コーデ不要でキマる利点だ。素材やカッティングなどの機能面を重視し、快適&格好いい=“クール”な着こなしが実現できる。
機能的な服で名を馳せるテアトラの1着は、軽量なナイロン素材を立体的に縫製、イージーウエストと相まって最高のリラックス感を演出。ビタミンカラーのカシミヤニットをインして、その恩恵をしっかり享受した。
湿気が気になる季節は、生地のヨレやムレが気になるところ。そこで、通気性に特化した素材を使い、さらりと快適な着心地を約束してくれる一着を。こちらは、リネンを模した高機能素材、東レ「リランチェ」を使用。ドライタッチで快適なのに、エレガントな見た目も共存している。
使い勝手のいいセットアップは、ヘビロテしたくなる。となれば“メンテナンスのしやすさ”もポイント。「テラ パラシュートストレッチ」なる生地を使ったこちらは、丈夫かつ軽量。さらに洗濯機で洗えて、簡単に清潔感をキープできる。立体裁断のパンツのはき心地も快適だ。
動いたときに感じるキュウクツ感は、四方向ストレッチ機能が解消。「エアリー トランスファー」を使用し、パンツのラバー製ウエストベルトも伸びる、オッサンに優しい作り。ジャストなサイジングが無理なく楽しめる。さらにその撥水性や、パッカブル仕様など、機能は多岐にわたる。
ヒント2: マジメに見えない色と柄を重視する
カジュアル絶対主義の男なら、上下揃いの“マジメ感”が少々引っかかる。だからこそ、セットアップにもっと遊び心を! と、ビジネススーツにはトゥーマッチなキャラクター性十分の色&柄モノを取り入れてみよう。
例えば、こちらのキャプテン サンシャイン。ヴィンテージウェアに精通するデザイナー、児島晋輔さんのセンスあふれるご機嫌なマドラスチェックがツボで、シャツ生地のようなコットン素材もさらりと快適。Tシャツに合わせるだけで、思わず笑みが。
なじみのあるデニムも、セットアップなら鮮度満点。オレンジ、ミントグリーン、ブルーからなるマルチボーダーをインすれば、レトロサーフな風情が漂ってくる。ハンパ丈&サンダルを合わせて、ヌケ感をプラスすればできあがりだ。
トラッドなシアサッカーのセットアップに合わせたのは、真っ赤なヴァンズのオールドスクール。パイル地のフーディ&ミラーサングラスを加えて個性を全開にしながらも、それがチャカついて見えないのはセットアップだから。
セットアップはカタくない、コワくない。むしろ、さらりと着心地が良くて、格好良くて、すべてのオッサンに優しいのだ。お気に入りのセットアップを身に纏って、最高の休日を過ごそう。