豊岡に来たなら行くべきシブめのプレースポット3選
せっかく豊岡まで来たなら、城崎以外の名所も巡るべき。そこで、オッサンが行くべきプレースポットを紹介しよう。まずは出石という豊岡の城下町。ここもまた味のある雰囲気で、ご当地料理の出石皿そばのほかにも楽しめる要素が満載だ。
<出石 永楽館>大衆娯楽が栄えた時代の雰囲気を味わいに、タイムスリップするならここ。明治34年に建てられ、近畿最古の芝居小屋といわれる「出石 永楽館」だ。

今でも歌舞伎を中心とした公演のほか、貸館と見学者のための開館を行っている。楽屋や舞台装置など、当時の息遣いを感じる設えが何とも優雅だ。
出石 永楽館兵庫県豊岡市出石町柳17-20796-52-5300www.izushi-tmo.com/eirakukan/<宗鏡寺>出石には寺社仏閣も多い。寺でできることといえば一般的には拝観ぐらいだが、中にはサービス精神溢れる寺も。それがここ、沢庵和尚ゆかりの「宗鏡寺」。

この寺では坐禅、精進料理、お茶を体験することができる。とくに「沢庵漬け」の由来といわれるたくあんは必食。五感が研ぎ澄まされ、素朴な味でもおいしく感じられるのが不思議だ。
宗鏡寺豊岡市出石町東條330796-52-2333http://sukyoji.com/<トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー>市の中心地へ。実は、豊岡は国産カバンの約7割を製造するカバンの街。その拠点施設「トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー」では、弥生時代といわれるカバンのルーツや発展の歴史を知ることができる。

館内の1階には展示があるほか、商品も販売。また2階はパーツ専門店、3階は職人を育てるスクールとなっている。カバン好きはぜひ訪れてみてほしい。
トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー兵庫県豊岡市中央町18-100796-22-1709www.artisan-atelier.net/
なお、豊岡は特別天然記念物・コウノトリの街としても有名。市内にはコウノトリの郷公園やコウノトリ文化館があり、随所でその姿を見られるが、実はコウノトリと人が共生しているのはここだけ。温泉と美食に溢れ、大自然の中で”幸せを運ぶ”鳥が暮らす、まさに”豊”かな地。ぜひ今度の休みに、ひとっ飛びしてはいかがだろう?
豊川裕之=写真 中山秀明=文