PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
ロエベ -LOEWE-
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるフォトストーリー。
毎月ワンブランドで作る3 7 . 5 歳に似合うプレミアム&デイリースタイルを。
エスパドリーユの故郷であるスペインで1846年、ロエベは生まれた。皮革製品を中心に職人のクラフツマンシップに支えられたブランドの歴史を重んじ、現クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンはモードとクラフトを行き来しながら、独自の世界を表現する。2017 年春夏、その舞台は地中海の港となった。潮焼けしたロープの上を行くジュートソール。そのアッパーは、レザーやデニム、リネンなど実に多彩だ。
肉厚な蜂巣織りのコットンで仕立てたジャケットは、裾や袖口、襟など、すべての隅がフリンジ状になっている。そのフォークロアな雰囲気を、パッチワークデザインの大判ストールが引き立てる。スタンダードなデニムスタイルの表情を一変させるロエベのクラフトワーク。纏えば、その魅力が見た目だけでないことが体感できるはずだ。
ワークジャケットは日本の刺し子に着想を得たパッチワークにすることで。コットンツイルのショーツにはトレンチコートのディテールを盛り込むことで。アメカジ的ワードローブへ、大胆かつ繊細に打ち込まれるモードへの変換キー。それが教えてくれるのは、着飾るカジ
ュアルの楽しさだ。
ロエベは創業以来、ラグジュアリーを追求してきた。卓越した技術と素材選びはスペイン王室すらも虜にし、100年以上が経つ。遠目にはまるでナイロンシェルのような極薄のナッパレザー
製ヨットパーカは、その結晶と言えまいか。世界屈指の技術と素材をデイリーに。これをラグジュアリーと言わずしてどうする?
ジョナサン・アンダーソンが指揮を執り、生まれ変わったロエベを象徴するのは、極端にターンナップしたデニムだった。それが今季は落ち着きを見せる……と思いきや、膝下がゴールドにペイントされての登場だ。このアクセントカラーが示すのは沈みゆく太陽だという。つまりデニムは海、裾は水平線ということか。デザインにはすべて意味がある。そんな当たり前のことに、改めて気付かされる。
今のファッションにおいて欠かせない「リラックス」というキーワードにロエベはどう対峙するのか。回答のひとつは、自然を感じる服を着ることだ。ダブルフェイスのリネンコートは風を受ければ美しいドレープを見せ、素肌に優しく風を届ける。そしてゴールドのサンダルは陽の光を反射し、装いに彩りを添えるのだ。
ロエベジャパン
03-6215-6116
www.loewe.com森 健人=写真 菊池陽之介=スタイリング Yoboon =ヘアメイク