昨年の夏。ジャストフィットが「ピッタリ」から「少しゆったり」に変化して、いわゆるビッグシルエットと呼ばれるTシャツが街角のトレンドになった。その追い風を受けて、この冬はコートもゆったり&たっぷりシルエットが増加中。街角で見つけたセンスのいい同世代に話を聞いてみると、どうやら見た目だけではない、様々な理由があるようで。
理由1:パンツが細くても太くても似合うから
山岡重信さん(40歳)細身でも窮屈じゃない、ストレッチ性のあるスウェットパンツ。そこに、軽い生地感がワイドシルエットを強調するコートを合わせ、ナイスなメリハリが。
Top=サンシー、Innerwear=サンシー、Pants=ユニクロ アンド ルメール、Shoes=アディダス オリジナルス
達下和明さん(31歳)ラグランスリーブのこちらは膝下のマキシ丈のステンカラーコート。それをユルめなシルエットのパンツとコーディネイトした。ルーズ×ルーズがキマるなんてありがたい。色使いをシックにまとめればビジネスにも使えそうだ。
top=フジト
理由2:着膨れしがちな重ね着をスマートにこなせるから
永山貴博さん(32歳)たっぷりとダウンが詰まったトップスだって、ご覧のようにすっぽり収まるのだ。防寒性はもちろん、コーディネートの可能性もぐんぐん高まる!
Top=古着、Innerwear=ザ・ノース・フェイス、Pants=ザ・ノース・フェイス、Shoes=コンバース
理由3:着たときに、とにかくラクだから
高島友三さん(37歳)動きやすくてラク。そんな快適な装いを追求すれば、自ずとゆったりシルエットにたどりつく。それでもキレイなスタイルに見えるから不思議。
Top=ファクトタム、Innerwear=N4、Pants=ファクトタム、Shoes=リーボック クラシック×ファクトタム×アトモス
理由4:貫禄だって見せられるから
藤澤太郎さん(38歳)これでタイトフィットなコートを着てしまったらすべてが台なし。ドレープのあるコートとエレガンスなストールが、貫禄あるコーディネートの源だ。
Top=アナトミカ、Pants=アナトミカ、Shoes=アナトミカ×オールデン、Accessory=ドレイクス(ストール)
理由5:歩くだけでお洒落に見えるから
峯本啓司さん(34歳)服飾用語の「ドレープ」。布を垂らしたときにできる“ひだ”のことで、“きれいなドレープの服”と褒め言葉があり、この種のコートはまさにそれ。歩き姿が美しくなる。
Top=モニタリー、Innerwear=ナイキ、Pants=ノット、Shoes=ナイキ
ビッグシルエットの服って失敗すると怖いから、ついつい敬遠しがち。でもやってみたら意外と簡単そう。これから冬本番、大きめなコートを羽織って、寒空の下を歩いてみよう! 実はここでは紹介しきれなかった“理由”はほかにもあって、雑誌版「OCEANS」2月号ではそのすべてを解説中。お手本サンプルも多数なのでぜひチェックを!