2021.03.25
ANNIVERSARY

「15年前、どんなデニムをはいていた?」2021年と2006年のデニム特集を読み比べ

デニムといえば、その歴史、あるいは生地や縫製などのディテールを必死に勉強してみたり、時代とともに移ろうシルエットやレングスを迷い、悩んだという経験があるだろう。

我々、オーシャンズも同じ。

オーシャンズでは定期的にデニム特集を組んできた。

創刊して15年、デニムの魅力を余すことなく伝えるために、いつもデニムと向き合ってきた。

では、オーシャンズが創刊した15年前は、いったいどんなデニムが流行っていたのか?

オーシャンズ初のデニム企画を実施した「2006年5月号」(創刊2号目)と、偶然にもちょうど15年後に実施した「2021年5月号」のデニム特集を読み比べてみる。まずは、表紙から。

15年前のオーシャンズのデニム特集と2021年のデニム特集
初のデニム企画を実施した創刊2号目(写真左)。一方、発売したばかりの最新号(写真右)。

創刊2号目の「2006年5月号」はモノクロ写真、タイトルは「やっぱアメカジ、でもシブアジ」。対する最新号「2021年5月号」はなんと、俳優の反町隆史さんが初登場! 

着用しているのはヴィンテージのデニムジャケット。格好いいですね〜。詳しい内容は本誌を確認してもらうとして、続いては中身を読み比べていこう。まずは15年前にタイムスリップだ!

15年で大きく変わったのは“デニムの裾”だった!

「2006年5月号」の特集扉ページ。

まずは2006年のデニム特集から。

特集の中では、1980年代のアメカジと2006年のそれを比較しているページがあるのだが、当時の最新はオールドリーバイス「501」に比べて、次のようなポイントを列挙している。

右ページが1980年代のTシャツ×デニムスタイル(Old)。左ページが2006年版(当時のNew)。

[股上は浅め][裾幅は広く][レングスは長めで足元にルーズさを出す]

細かな数字も出して比較している。

これだけでも今と比べてずいぶん作法が異なっている。合わせるアイテムも、細身でシュッとしたものを推奨。ゆったり大きめが主流の今とは、コーディネイト面でも違いは歴然だ。

それでは現代に戻ろう。

今、気分なデニムスタイルとは? 最新号で俳優・反町隆史さんや青木崇高さん、芸人・石橋貴明さん、バスケットボール選手・落合知也さんなどが披露しているデニムスタイルがその答えだ。

反町隆史さんはA.P.C.のデニムを着用。
反町隆史さんはA.P.C.のデニムを着用。
青木崇高さんと釣り堀とデニム。
青木崇高さんと釣り堀とデニム。

よく見ると[裾幅は狭く][レングスはジャストか少し短め]で、[ルーズさはなし]。15年前とはもはや真逆である。

石橋貴明さんのデニム姿
タカさーん(のデニムの裾を)チェック! 同じく、スッキリ!

我らが看板モデルのユースケ&マーシーにいたっても、腰回りのゆったりしたデニムを選びながらも「足元のスッキリした印象」という点は、やはり同様のことが言えそうだ。

平山祐介さんと三浦理志さんのデニムスタイル
最新号では、ふたりのデニム談義も。

15年前と打って変わって、デニムの裾は[ジャストレングス][9分丈]をセオリーとしており、裾の処理は「スッキリした印象」を大前提に[半折りロールアップ]などが多かった。

この15年で最も変わった点は、裾周りにあると言えそうだ。

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モードブランドのデニムはどうだったのか?

時は再び2006年。当時のトレンドを牽引するモードブランドたちはどんなデニムを発表していたのか。「家族でドーモ コドモとモード」という企画を開いてみよう。

これは、家族でモードなブランドを着こなす提案をする企画で、よーく見ると「I ♡ DENIM」という言葉を見つけることができる。

創刊2号目では、デニム軸でモードブランドのファッションストーリーを展開。

アメカジをテーマにした特集の流れを受けて、この企画の主題もまさにデニムだったのだ。

当時の流行を牽引したデニムとはどんなものだったのかを振り返る良い機会でもある。先に進もう。

バックショットはボッテガ・ヴェネタのデニムスタイル。親子のカットはドルチェ&ガッバーナだ。

ボッテガ・ヴェネタ、ドルチェ&ガッバーナ、サンローラン、ディオールと名だたるブランドが。

イヴ・サンローラン。

それぞれのデニムを見てみると、やはり……。

ブーツインのスタイルも時代を感じますね。

太めの裾をクシュっと溜めて、トップスはタイトにまとめている。いやはや、やはり今とは対照的である。

 

スニーカーは不滅です

そして最後に比較したいのは、デニムと好相性の靴は何か、という話。答えを言うまでもなく、最愛の友はスニーカーであることは容易に想像できる。

「2006年5月号」には親子のカジュアルスタイルを考える企画があるのだが、そこでは「渋カジスニーカーの復権」として、デニムに合わせた着こなしを紹介している。

厳選されているスニーカーは、ヴァンズの「SK8-HI」、ニューバランス「M576」、コンバース「オールスター HI」に「ジャックパーセル」など往年のメンバー。

右ページは種カジこそ種市暁さん。左ページは渡辺真史さん。
「2021年5月号」の一幕。右ページは種カジこと種市さん。左ページは渡辺さん。

この顔ぶれは、「2021年5月号」のデニム特集に登場した、フリープランナー種市暁さんのコンバースや、ベドウィン&ザ ハートブレイカーズのディレクター渡辺真史さんの「エア ジョーダン」にも通ずるものがある。

これは、[デニム×スニーカーの相思相愛の関係]は時代に左右されないことの証明だ。

 

「大きな違い」を生む「小さなこだわり」。だからデニムは面白い!

15年前のデニム特集と、最新のデニム特集を読み比べて見えてきたさまざまな違い。それは、裾幅やレングスなど、多くはちょっとしたことだった。しかし、この「微差」が、デニムスタイルにおいては「大差」となる。

だからデニムは奥深いし、面白いのだ。そして、これだから僕らは、デニムがやめられないのだ。オーシャンズはこれからも、デニムを追いかけ続けます!

 

安部 毅=文

# デニム# 創刊15周年
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