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2024.05.13

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行列覚悟!並んでも食べたい名古屋のC級グルメ「皿台湾」は脳にガツンと響くパンチ力



「オーシャンズ推薦!みんなの“C級グルメ”」とは……

名古屋といえば、B級グルメやご当地グルメの宝庫。情報も豊富で、知る人ぞ知る「C級グルメ」を探すのもなかなか難しい。

そんななか、名古屋のローカルフードのニューカマー的存在らしいと耳にしたのが、六番町駅にある中華料理店「人生餃子」。
何でも「皿台湾」なるメニューの発祥の地として地元民に愛されているのだとか。

出張で訪れた久しぶりの名古屋で、慣れない市営地下鉄に揺られて訪ねてみた。

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平日ということもあり、オープン10分前を狙ってみたところ、予想を上まわる長蛇の列。ウェイティングボードに名前を記入し、店内の食券機で食券を購入する。

麺の量や辛さ、にんにくの量が選べるシステムだったので、麺の量は並、辛さは控えめ、にんにくOK、チャーシュープラスというオーダーに。割と王道系のチョイスになった……はず。



メニューに載せられた写真からも、かなりボリューミーであることがうかがえるが、長蛇の列に並ぶ約2割は女性客のようだ。

四人組の若い女性の会話に耳を傾けると、最新コスメではなく、「理想のチャーシュー」について熱く意見を交わしたりしているのだから思わず聞き入ってしまう。

そのうちの一人は、この店のベーシックな「皿台湾」にトッピングできるチャーシューこそが理想のチャーシューであると力説していた。どうやら常連さんのようだ。それも、かなり深い愛があると見た。自らのセレクトに間違いがなかったらしいことに安堵する。

客の回転は意外と早く、30分が過ぎた頃に名前を呼ばれて入店。先に食券を渡していたこともあり、ここからの流れは一気にスムーズに進んでいった。

カウンター席だったため、厨房内の様子に目を向けてみた。料理人が中腰で鍋を振る様子は非常にリズミカルで、一切無駄のない動きは熟練の技を感じさせる。

油通ししたモヤシにニラとひき肉を合わせて強火で炒め、途中でニンニクや鷹の爪もササッとプラス。それらの具材を茹でた麺の上にオンしたら出来上がりのようだ。



強い火力と中華鍋を使いこなす確かな調理技術が凝縮した「皿台湾」は、脳にガツンと響く、パンチ力のあるジャンクな仕上がりとなっていた。これはウマい。これはハマる。



塩味はやや強めで、ニンニクと唐辛子の香りが食欲を刺激。モヤシのシャキシャキ感とやや固めに茹でられた中太麺の食感が楽しく、食べ進むほどに没我してしまう。

辛さ控え目でもジワっと汗もかき、完食後は「皿台湾」という山を登ったような達成感があった。職場近くのランチスポットだったら、このまま自宅まで直帰してしまいそうな心地よさに包まれていた。いや〜、大満足。



独自の文化を形成し、まだまだ進化し続ける名古屋めし。名古屋の活気は食によって作られた物であり、名古屋めしがあったから発展したのだと思わせられる唯一無二の「皿台湾」。

最寄り駅から歩いて15分、そして並ぶ時間も見込むと対面まで約1時間ほどは必要だが、ぜひ時間に余裕をもって「皿台湾」という山に対峙してみて欲しい。

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