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2021.05.29

時計

500本限定で復刻したタグ・ホイヤーのカレラとモナコ。その価値、エバー“グリーン”

往年の名作の復刻など、ブランドヘリテージを色濃く反映した腕時計が近年続々と登場している。
しかも、ただの再現だけにとどまらず、最新テクノロジーの導入、あるいは時代のトレンドを取り入れることでプロダクトは大きな進化を果たし、より魅力的な存在に。
ここで取り上げるタグ・ホイヤーの限定モデルも、ヘリテージとトレンドが融合した話題作だ。
タグ・ホイヤーのアイコンウォッチが生まれ変わる。
 

復刻ウォッチの最適解と言えるカレラ

まずはタグ・ホイヤーを代表するモデル「カレラ」の限定ウォッチから紹介しよう。
こちらの「タグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディション」は、ホイヤー社時代の1963年に発表された初代カレラの再解釈デザインで、12時位置のアイコニックなモデル名&旧ロゴはその証である。
世界500本限定。「タグ・ホイヤー カレラ グリーン スペシャルエディション」SSケース、39mm径、自動巻き。78万6500円/タグ・ホイヤー www.tagheuer.com/jp/ja/
これまでも同モデルは何度か復刻されてきたが、グリーンダイヤルは今回が初。
グリーンダイヤルの採用でクラシックなデザインが見違えるほど変わる。
デザインの基本的なディテールはオリジナルを踏襲。しかし、“中身”には大幅な改良を加えられた。
オリジナルが手巻き式ムーブメントであったことに対し、このモデルは約80時間のパワーリザーブを備えた⾃社製自動巻き式ムーブメント「キャリバー ホイヤー02」を搭載。それに伴い、ケース径は36mmから39mmへとアップした。
SPECIAL EDITIONの文字にもグッとくる。
ドーム型の風防はサファイアクリスタイルにすることで強度をキープ。時・分針には、ファセット加⼯及びスーパールミノバを塗布することで視認性を確保。1963年当時の初代カレラには備わっていなかった100mの防水性能も加えられている。
現代に即した新たな色と機能。このカレラは、ただの懐古主義ではない復刻の“最適解”を示してくれているのだ。


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