IWCの腕時計には、男たちを夢中にさせる魅力が詰まっている。今、特に注目したいのはパイロット・ウォッチだ。
言わずと知れたIWCを代表するシリーズだが、今季はその新作とともにスペシャルモデルもお目見えする。それをいち早く目の当たりにできる場所が、このほど大阪に出現した。
今季のイチ押しが一堂に会したポップアップ
現在、IWCが阪急メンズ大阪のプロモーションスペース「11(いちいち)」でポップアップストアを開催している。
新作のフルラインナップをいち早くチェックできるまたとない機会だが、中でもパイロット・ウォッチは実に豪華な顔ぶれが並ぶ。
パイロット・ウォッチはポルトギーゼと並ぶ、言わずと知れたIWCの看板シリーズだが、特に今マストでチェックしたい4モデルがコチラ。
ビッグなあいつがミニマム化してより端正に
1940年代に開発されたビッグ・パイロット・ウォッチ 52 T.S.C.。飛行監視要員用の時計として厳しい基準をクリアした一本は当時、なんと直径が55mm、厚さが16.5mm、重量は183gにも及んだ。
そこから着想を得て2002年に発表されたのが“現代版”ビッグ・パイロット・ウォッチ。小型時計がもてはやされていた時代に、直径46.2mm、厚さ15.2mm、重量150gの風貌はある種異質にも見えたが、同作は異例のヒットを飛ばすことになった。
今季はアイデンティティともいえるビッグフェイスを、直径43mm、厚さ13.6mmと小ぶりに調整。ケースは人間工学に基づいて設計しており、腕への収まりも抜群である。
シースルーバックから覗くのは自社製キャリバー82100。パワーリザーブは60時間を数え、秒針機能付きのセンターセコンドを有する。精巧に、そして正確に時を刻むパーツの美しさに、思わず息を飲んでしまうに違いない。
技術の粋をビッグ・パイロット・ウォッチへ
IWC史で忘れてはならないのが、1980年代の主任時計士であるクルト・クラウス氏が生み出したパーペチュアル・カレンダーだ。これは、月々で変わる月間の日数や閏年などを自動で認識し、2100年まで一切の調整を必要としない。
IWCは2006年、永久カレンダーを搭載したビッグ・パイロット・ウォッチのプラチナ製特別モデルを25本限定で生産。その後、永久カレンダーを搭載し、4つのサブダイヤルと4桁の西暦を示す独特な文字盤がついたモデルは実に37バージョン以上も登場してきた。
もちろん、同シリーズでお馴染みのダブルムーンフェイズ表示は今季も健在。ブルーの文字盤もまた実に清々しく、美しい。同梱しているセンチュリースライドを交換すれば、2499年12月31日まで正確に日付を表示できるという点もスペシャルである。
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