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2021.10.15

時計

三浦理志さんがブライトリングのビーチクリーン・イベントで感じた、海を守る重要性

豊かな自然環境や美しい風景、最高の波を運んでくれる海を守ることは、あらゆる人にとっての命題である。

海や空を舞台に活躍してきた「ブライトリング」は、特にそんな想いを強く持つのだろう。
先日、ブライトリングは神奈川県の三浦海岸でビーチクリーンイベントを開催した。
モデルの三浦理志さんも参加したこのビーチクリーンは、ただ“砂浜をキレイにする”だけじゃない意義があるようで……。
モデル・三浦理志(みうらまさし)
1970年生まれ、神奈川県出身。通称マーシー。15歳からサーフィンを嗜み、18歳からモデルとして活動。ニュージーランド生活や世界中へのサーフトリップを経験し、海への想いは人一倍。
実際のイベントの様子と参加した三浦さんのコメントから、その“意義”を紐解いていこう。
 

■拾う、そして調べる。浜から海を見据えるビーチクリーン

去る10月2日(土)、神奈川県の三浦海岸にて、ブライトリング主催で『International Coastal Cleanup in 三浦海岸』が開催された。
参加者は約20名。いずれも今回のイベントのテーマに共感して集まったメンバーだ。イベントは感染防止に配慮しながら行われた。
International Coastal Cleanup(以下ICC)とはアメリカの環境NGO 「オーシャン・コンサーバンシー」が提案するビーチクリーン活動。
ゴミを拾い、その内容を調査し、ゴミの問題点を参加者1人ひとりに気づいてもらいながら改善するための方策を探る活動のこと。
会場のビーチを眺める三浦さん。
三浦海岸に到着するなり「台風一過だから流木やゴミが多いかと思っていましたが、パッと見る限りはとてもキレイなビーチですね。あんまりゴミはないんじゃないかなぁ」と語る三浦さん。
イベントはまず、海のゴミの現状を知ることから始まった。
数ある海のゴミの中でも深刻なのは、いつまでも分解することがなく、環境に多大な悪影響を及ぼしてしまうプラスチックゴミ。
「拾う」前に「知る」ことも大事。正しい知識が、正しい問題意識やアクションに繋がる。
世界では年間約4億トンのプラスチック製品が生産され、その半分程度がゴミとして廃棄されると言われる。
さらにアメリカの研究では、毎年1100万トンのプラスチックゴミが海に流出しているデータもあるという。
三浦さんも「う〜ん想像以上のゴミの量。たしかに、僕が若い頃は、このあたりの海岸ではそんなにプラスチックゴミを目にすることはなかったですけど、1990年代半ばぐらいからかなぁ、急激にペットボトルが砂浜で目立つようになった気はします。あとポリ袋も」と語る。
ゴミの実情を知れば、ビーチを見る目も変わる。
海洋ゴミの現状を知ったところで実際にビーチへ移動。参加者を2チームに分け、それぞれにビーチクリーンをスタートする。
プラスチックゴミが厄介なのは、自然の浄化作用で分解されないまま細かい破片になって、いつまでも海中や砂浜に残ってしまうことだ。
よく見れば多くのゴミが。そして貝殻とも石ともつかない小さなゴミも……。
直径5mm未満のマイクロプラスチックと呼ばれる小さな破片になると、ビーチで拾うことが難しいどころか、もはや気づくこともできないのだ。
「キレイだと感じていた砂浜も、よくよく目を凝らすと、小さなプラスチックゴミがいっぱいですね。赤や青といったカラフルなのはわかるけど、白やグレーのかけらは貝殻や石の破片と区別がわからない。
これじゃあ拾うのもなかなか難しい……っていうか、これをすべて拾うのなんて不可能じゃない!?」と、改めてプラスチックゴミが抱える深刻な問題に直面した三浦さん。
彼が感じたように、落ちているゴミを掃除することには限界がある。“ゴミの元を探り、断つ”ことがなにより重要なのだ。

そこでICCでは単にゴミを拾うだけでなく、拾ったゴミを参加者が45品目に分け、データカードに記入。
ゴミを細かく分類・分別することでゴミの種別ごとに漂流ルートや漂着点を世界中でデータ化し、ゴミの発生源から問題を解決することを考えるようにしたのだ。
拾ったゴミを分類するのは大変だが、大切な作業なのだ。
「たくさんのタバコのフィルターのほか、ポリ袋の切れっぱしやストローも目立ちますね。おそらく家の床や壁に使用されていたプラスチックの板の破片も見つけました。これって、街中から排水溝や川を流れて、海を漂流し、この浜に流れ着いたんですよねきっと」と語る三浦さん。

三浦さんと同様、各参加者が拾ったゴミを見てみると、なかには波打ち際に埋まっていた漁具や、ステンレスの金具やビニールゴミが絡まった漁網、朽ちたビニール傘といった物も。
それらを細かく分類してデータシートにまとめたところ、やはりダントツで多かったのはプラスチックの破片だった。

データカードへの記入を終え、集めたゴミを適切に処分したところでビーチクリーンイベントは終了。
数多くのゴミとその種類に、参加者それぞれが、ゴミの発生源や自分の生活を考えさせられる内容となった。

「ゴミを分類・分別してみると、普段の生活から出るゴミがいかに多いかが改めてわかりました。そして1人が拾えるゴミは、残念ながらやっぱり少ない。
現代人のライフスタイルでプラスチック製品を完全に無くすのは難しいでしょうが、ゴミに関する正しい知識を知って、日々の生活でできるだけ出さないこと! みなさんもまずは知るところから初めてみて!」という三浦さんの言葉が印象的だった。
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