セイコー プロスペックスは、より高みを目指して挑戦する男のシンボルだ
ハードなアウトドアやスポーツに対応した本格スポーツウォッチの「セイコー プロスペックス」は、国産初ダイバーズの伝統が息づき、進化を続ける。
それは、より高みを目指して挑戦する象徴として男を鼓舞するのだ。
それはまるで、挑戦する男のシンボルのようで

原点にリスペクトしつつスタイリッシュに機能も充実
2017年に登場したヒストリカルコレクション「1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン」が、より魅力的にリニューアルした。デザインは初代に近づき、ダイヤルカラーにはオリジナルを踏襲したチャコールグレーが加わり、インデックスの印象も初代を思わせる。
また針は矢印からペンシル型を採用し、インデックスとのバランスにも優れる。ケースは、従来の42.6mm径からのサイズダウンと13.8mm厚から13.2mm厚へのスリム化により、装着感や使い勝手も増した。さらにパワーリザーブも約50時間から約70時間と長くなり、機能も充実している。
先の見えない逆境においても挑戦を続ける姿は、何よりも気高く美しい。そのことを私たちはこの一年を通じて知ったはずだ。たとえそれが険しく困難だったとしても、自らの信じる道を歩み続ける。その信念が世界を一歩前へと進ませる。
「セイコー プロスペックス」は、そんな挑戦を続ける者への熱いエールとして“Keep Going Forward(常なる前進)”のメッセージを掲げる。
1965年に国産初のダイバーズウォッチを発表して以来、衝撃に対しても高精度を維持するハイビートムーブメントや、高い気密性を誇る裏蓋のないワンピース構造ケース、軽量かつ堅牢なチタン製ケースの600m飽和潜水仕様など常にエポックメイキングなモデルを世に送り出してきた。
それらがいずれも革新的な技術であるばかりか、挑戦する情熱を支え、信頼を寄せるに相応しい存在だったことは多くのダイバーや冒険家が愛用したことでも実証されている。
新作ではセイコー プロスペックスの原点ともいえる国産初ダイバーズをモチーフに、オリジナルデザインを継承する一方、ケースデザインをリニューアルすることで装着感を高めた。
特にSSブレスレットは、アウトドアシーンばかりでなく、ビジネスやタウンユースにも自然に馴染み、さらに挑戦のフィールドを広げることだろう。
真の挑戦とは、勝敗や記録にこだわることではない。自分の目標を掲げ、愚直でも一歩ずつそれに近づくために専心することだ。その意志が共感を呼ぶ。それは男の生き方にも呼応する。
まだ見ぬ波を求めてサーフトリップ。自然と対峙する高揚感を胸に

若い頃は、サーフィンドキュメンタリー映画『エンドレス・サマーⅡ』に憧れて、サーフトリップを続けた。見たことのない最高の波との出会いがあると信じて。それでも年を重ねればわかってくる。波に乗り続けることなんかできないってことを。
そもそも波を待っている時間のほうが長いし、たとえ待ち望んだ一本がやって来たとしてもそれを確実に捉えられるかどうかもわからない。終わらない夏はない。そんな思いもあっていつしか海からは遠ざかっていたのだ。
だが変わらないはずの世界がこうして一変したことで、久しぶりに海に通い始めた。寄せては返す波には最高という優劣を求める以前に、同じものはひとつとしてないことに気付いたからだ。きっとそれは時間にも通じるのだろう。
同じような日常を過ごしたとしても、同じ時間はそこに訪れない。だからこそ常に変わり続ける中、変わらない自分を持ち続け、日々を大切に生きること。
手にした腕時計も国産初のダイバーズウォッチのスタイルを崩すことなく、普段使いにも適したバランスの良いサイズとともに、ハードな使用にも耐えるタフネスなSSブレスレットを備える。
この時計を腕に、終わることのない夏を信じていつの日か世界を旅したい。そんな夢に向かって挑戦する情熱を再び抱かせてくれるのだ。
大一番のプレゼンテーション。勝負靴で気持ちを引き締める

今日のプレゼンは、どうやらアウェーのタイトルマッチになりそうだな。そんな気がしてならない。
なにしろ社内のリモートワーク体制移行の提案だ。頭の堅い重役連中や、数字ばかり追っている経理部門が何を言い出すか。提案が否定されるだけでなく、逆にオフィスやコストの削減にうまく利用されたり、社員の負担が増したら意味がない。そんなプレッシャーにここ数日悩まされていた。
ひるみそうな気持ちを奮い立たせようと、勝負靴にしているジョンロブの靴紐をもう一度結び直した瞬間だ。ふと最近読んだ本にあった一節を思い出した。
それは“他人の靴を履いてみる”という、相手の立場に立って考えるという比喩だ。もしかしたら今自分に必要なことかもしれない。
異なる意見を敵視し、相手を言い負かし、自分にとっての正義を一方的に押し付けようとしていないか。プレゼンは決して勝ち負けではない。本来は互いを尊重し、知恵を出し合い、解決策を導き出すクリエイティビティのはず。
そう思った瞬間、説得材料として用意していた資料が意味のないものに感じられた。
さて、どう向き合うかな。ふっと気持ちが軽くなり、頭の中もクリアになったようだ。そろそろ時間だ。腕元のダイバーズウォッチの回転ベゼルを分針に合わせた。
自分にとって新たな挑戦の時間が始まろうとしている。
変化する生活様式に合わせて家族キャンプにトライ

いつもとは違う日常が続く中、気分転換に家族を初めてのキャンプに誘った。
これまで仲間やソロで、子供が生まれるまでは妻ともキャンプを楽しんだものだが、家族ではこれが初めて。自然に囲まれ、すべてが物珍しい子供だけでなく、はしゃぎ回る姿をハラハラして見守る自分にとっても新鮮な体験だ。
だが一方で、彼らには普段のように遊び相手をしてくれないのが少々不満のようだ。なにしろ今日の父は、テントの設営や夕食の支度、シュラフの準備やらで忙しい。
気付けば夕暮れ。ようやくひと区切りがつき、コーヒーを淹れて思い知った。平穏な一日を過ごすには、やらなければいけない大切な仕事がたくさんあることを。
それなのにいつもそれを彼女ひとりに任せ、手を差し伸べていなかったのではないか。こちらに向かって笑顔で手を振る、妻へのお詫びと感謝で胸がいっぱいになった。
夜の帳が下り、初めてのテント泊に興奮していた子供たちも寝静まったようだ。深まる静寂と闇の中、家族を起こさないよう、腕元のダイバーズウォッチにミニライトを当て、時間を確認した。まだこんな時間か。
ふと思った。この先どんなに生活が変わったとしても、この安らかな時を忘れることはないだろう。初めての家族キャンプのように、たとえ不器用でもいつまでも守っていこう。
ほのかに灯る針の蓄光が強くそう決心させた。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール
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渡辺修身=写真 来田拓也=スタイリング 竹井 温(&’s management)=ヘアメイク 柴田 充=文