Watchの群像劇 Vol.32
2020.11.24
WATCH

芸術的スケスケ。見せる自信がなければできないスケルトンウォッチ6選

スケルトンダイヤルは文字盤を省き、メカを見せることで機械式というアイデンティティをアピールする。

そこには、見せるに相応しい魅力が備わっているから。

 

スケルトンが奏でる歴代初ミニット・リピーター

機械式というアイデンティティ。芸術的な機構を楽しむスケルトンウォッチ6選
K18ローズゴールドケース、42mm径、手巻き。価格要問合わせ/パテック フィリップ (パテック フィリップ ジャパン 03-3255-8109)

PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ/ミニット・リピーター・トゥールビヨン 5303

パテック フィリップは、現行モデルで多くのミニット・リピーターを揃える。通常のゴング以外にも、ほぼ2倍の長さを持つカセドラル・ゴングや他の複雑機構との組み合わせなど多岐にわたるが、その多彩なバリエーションでもスケルトン仕様は初になる。

周回するゴングとハンマーを前面に据え、音色だけでなく、時打ちの動作も存分に楽しめる。さらに6時位置にはトゥールビヨンキャリッジの裏面も。これぞまさに眼福。

 

宙に浮かぶキューブが波のように途切れぬ時を刻む

日本限定。K18WGケース、42.5mm径、自動巻き。759万円[参考価格]/ルイ・ヴィトン 0120-00-1854

LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトン/タンブール スピン・タイム エアー 日本限定モデル

時針の代わりに隣り合った12個のキューブが1時間ごとにリレー式に回転し、時を示す。この革新的なスピンタイム機構は、2009年に開発され、特許を取得。

独創性はさらに進化を遂げ、ムーブメントの機構部をスケルトンダイヤルの中央に集約し、そこから伸びたキューブはまるで宙に浮かんでいるかのようだ。中央部には日本古来の紋様として親しまれる青海波の紋様を施し、そのユニークな動きともマッチする。

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色を超え、極めた透明感に永遠の輝きがきらめく

世界限定12本。サファイア×K18WGケース、38mm径、手巻き。6810万円/シャネル 0120-525-519

CHANEL
シャネル/J12 X-RAY

アイコンウォッチとして熟成進化を重ねてきた「J12」の最新作は、ケースにはセラミックスに代わり、サファイアクリスタルを採用する。さらにブレスレットまでも時計初のサファイアのリンクで統一した。

自社工場でデザインと組み立てが行われた最新ムーブメントもサファイア製プレートを採用し、その透明感をさらに演出する。そしてインデックスやベゼルにセットされたバゲットカットダイヤモンドが極上の輝きを添えるのだ。

 

エル・プリメロが再び拓くクロノグラフの新世紀

ブティック限定。セラミックスケース、44mm径、自動巻き。145万円/ゼニス 03-3575-5861

ZENITH
ゼニス/デファイ エル・プリメロ21 ブティック エディション

1969年に誕生したクロノグラフムーブメントの金字塔エル・プリメロが、次世代に向けてさらに進化を遂げている。時刻用とクロノグラフ用に、従来の3万6000振動とその10倍の超速振動を誇るふたつの脱進機と調速機構を備え、中央のクロノグラフ秒針は1秒間で1回転し、1/100秒単位の計測を実現した。

オープンワークを施したムーブメントにはブルーを用い、精緻な動きをスケルトンで堪能できる。その針は未来へと進んでいるのだ。

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ドイツ時計の伝統と未来がスケルトンに交錯する

世界限定8本。K18WGケース、41mm径、手巻き。590万円/モリッツ・グロスマン(モリッツ・グロスマン ブティック 03-5615-8185)

MORITZ GROSSMANN
モリッツ・グロスマン/バックページ・トランスペアレント

職人によって一つひとつ手焼きされたブラウンバイオレット針を備える本作。そのハイライトとなるのがサファイアクリスタルダイヤルから覗く、表裏を反転させた緻密な手巻きムーブメントだ。

通常、裏からしか見ることができないテンプをダイヤル側にシフトさせたことで、手首に着けたまま、ドイツ時計の伝統であるロービートの動きや手彫り装飾が楽しめる。一方、サファイアクリスタルに直接プリントされたインデックスやロゴは近未来を感じさせるのだ。

 

セラミックス技術で吹き抜ける空気をデザイン

世界限定2020本。ハイテクセラミックスケース、40mm径、31万円/ラドー(スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7330)

RADO
ラドー/トゥルー シンライン アニマ

ハイテクセラミックスは、軽量や耐傷性、低アレルギー性を備える。ラドーはそのパイオニアならではの卓越した技術を駆使し、マット仕上げのオリーブグリーンという繊細な色調に、高度なモノブロック成型で滑らかなカーブを描く薄型ケースを実現した。

さらにムーブメントのプレートとブリッジにはブラック陽極酸化アルミニウムを用い、圧倒的な軽さを誇る。開放感溢れるスケルトンデザインは、ラテン語で空気や息を意味するアニマの名に相応しい。

 

※本文中における素材の略称:K18=18金、WG=ホワイトゴールド

柴田 充=文

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