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2020.11.03

時計

細部に宿る時代のモダニティ。ケースで示すヴァシュロン「フィフティーシックス」の個性

丸や四角といったフォルムの違いはあっても、ケースで個性を主張するのは難しい。その限られた要所がラグだ。
ヴァシュロン・コンスタンタンの「フィフティーシックス・コンプリートカレンダー」
ヴァシュロン・コンスタンタンの「フィフティーシックス・コンプリートカレンダー」。
「フィフティーシックス」は、コレクション名となった1956年に発表された「リファレンス6073」をモチーフに、ブランドロゴのマルタ十字の4枝から着想を得た意匠をラグの細部に採用する。
当時ブランド初の防水機能を備えた自動巻き式であり、クラシカルな文字盤と大胆なケースとのコントラストで最新鋭を誇ったのだ。
ブティック限定。K18PGケース、40mm径、自動巻き。356万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
継承したのはそのデザインだけでなく、時代のモダニティであり、フルカレンダーを搭載したK18PGモデルにも連綿と続くのだ。
 
※本文中における素材の略称:K18=18金、PG=ピンクゴールド
鈴木泰之=写真 柴田 充=文


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