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2020.07.11

時計

ハイセンス&ハイスペックな復刻名作ダイバーズ3本。その歴史にダイブ!

「丘ダイバーのためのダイバーズウォッチ」とは……
ほかのジャンル同様、ダイバーズウォッチにおいても復刻モデルの人気は高く、近年多くの復刻モデルが登場している。
支持される理由は、時によって磨き上げられた風格に信頼感が漂い、それが使い込まれたプロの道具感も高めてくれるからだろう。

歴史に残る功績や、当時のユニークなデザインに触れる楽しみもある。スタイルはヴィンテージでも現代の技術を注ぎ、ダイビングやサーフィンから普段使いにも応える実用性も魅力だ。
 

国産ダイバーズの生き字引的名作

「SBEX009」エバーブリリアントスチール、39.9mm径、自動巻き、世界限定1100本 65万円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチ 0120-061-012)
セイコー/「SBEX009」1965メカニカルダイバーズ復刻デザイン
国産ダイバーズの歴史は、1965年にセイコーから始まった。
その55周年を祝し、原点となったモデルを復刻。デザインを忠実に再現しつつ、文字盤にはブルーグレーを採用し、モダンさを演出する。これと共通した色のストラップは、トロピックと呼ばれるファブリック調のラバーをシリコンで再現している。

特筆すべきは、ケース始め外装パーツに世界最高レベルの耐蝕性を備えたエバーブリリアントスチールを採用したことだ。これまで海洋構造物や科学・食品系プラントなど海水や塩化物イオンに曝される設備で使われてきた特殊素材を世界で初めて時計ケースに実用化した。
さらにムーブメントは、海中での強い衝撃にも安定した精度を誇る毎時3万6000振動の専用キャリバー8L55を搭載。こうした高振動の技術も1968年に国産で初めてセイコーがダイバーズに搭載したもので、まさにセイコーが紡いできた国産ダイバーズの歴史の集大成のひとつと言える。


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