2019.08.22
WATCH

繊細な文字盤と色彩美が際立つ、デザイン性で魅了する腕時計5本

世界から61ブランドが出店する日本最大級の時計展「三越ワールドウォッチフェア」。限定品、 稀少モデルなどとともに奥深き時計の魅力にドップリ浸れる14日間は8月21日(水)からスタート!
腕時計は、ある意味で真っ白なキャンバスである。道具としての機能を司るケース、ダイヤル、ストラップという共通の要素を持ち、それでいて計時という条件さえ満たせば、ほぼ自由な造形表現が可能だからだ。そこには、芸術家の衝動もあれば、自然から導かれた黄金比、そして、伝統的な工芸技術など、多様な美意識が込められている。それゆえ、ときに腕時計が見せる圧倒的な美に、人は魅了されるのだ。いわば、アートとの出会いと同じ感動が、ここにはある。

CHOPARD
ショパール/L.U.C XPS ツイスト QF フェアマインド
フェアマインドゴールドに包まれた繊細な文字盤装飾

CHOPARD ショパール/L.U.C XPS ツイスト QF フェアマインド フェアマインドゴールドに包まれた繊細な文字盤装飾
世界限定250本。K18ローズゴールドケース、40mm径、自動巻き。228万円/ショパール ジャパン 03-5524-8922

文字盤上に渦を巻くような放射状のテクスチャーを施し、スレートグレーカラーの印象を強調。そして「ツイスト」の名のとおり、リュウズを4時位置に、スモールセコンドを7時位置に配したアシンメトリーデザインにより、シンプルな3針時計ながら、個性が際立つスタイルを構築した。

厚さ7.2mmのスリムなケースには、鉱山労働者を支援するエシカルなフェアマインド認定を受けたゴールドが使われていることも大きな特徴。ムーブメントはカリテ・フルリエ財団が定める厳格な品質保証制度をクリアした自社製自動巻きキャリバーL.U.C 96.09-Lが搭載される。

金を採掘する鉱山労働者に対して正当な環境、保障、報酬を与えることで得られたフェアマインドゴールド。ショパールは高級時計にそのゴールドを採用したパイオニアだ。
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VOUTILAINEN
ヴティライネン/ヴァントゥイット
手仕事を重んじる独立時計師の真骨頂

VOUTILAINEN ヴティライネン/ヴァントゥイット 手仕事を重んじる独立時計師の真骨頂
三越限定1本。Ptケース、37mm径、手巻き。1160万円/ザ・キャラット 03-3248-4350

フィンランド生まれの独立時計師、カリ・ヴティライネンのシグネチャーブランド。他ブランドにも供給するほどの高い技術を有する自社の文字盤工房を擁しており、3つのパーツから成る本作のダイヤルには伝統的な仕手事で、特殊なパターンを施している。彫り込みの方向や目の大きさを使い分けて立体感を生み出したチェック柄の手彫りギョーシェ装飾がまさにそれだ。

それだけでなく、ケースのポリッシュ加工やシースルーバックから覗く自社製ムーブメントの装飾も職人のハンドメイドによって仕上げられ、高貴な雰囲気ながらも人の手を介したものだけに宿る特有の温もりを帯びている。

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NOMOS GLASHÜTTE
ノモス グラスヒュッテ/
タンジェント スポーツ ネオマティック 42 デイト マリーン ブラック
バウハウス仕込みの機能第一主義デザイン

NOMOS GLASHÜTTE ノモス グラスヒュッテ/ タンジェント スポーツ ネオマティック 42 デイト マリーン ブラック バウハウス仕込みの機能第一主義デザイン
SSケース、42mm径、自動巻き。58万円/大沢商会︎ 03-3527-2682

今年開校100周年を迎えたドイツの総合的造形学校バウハウス。その理念である“形態は機能に従う”を腕時計で体現するのがノモス グラスヒュッテの「タンジェント」コレクションだ。簡潔な文字盤のレイアウトや読み取りやすいインデックスのタイポグラフィーなどがその一例であり、長年“バウハウスウォッチ”という愛称で親しまれてきた。

本作はその派生モデル「タンジェント スポーツ」で、本格的な300m防水性能を確保。さらに、ブランド初となるメタルブレスレットを採用している。これは堅牢性と着け心地の良さに主眼を置いて製作されたものであり、ここにもバウハウスの精神が息づく。

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RADO
ラドー/ラドー トゥルー シンライン レ・クルール ル・コルビュジエ
近代建築の祖に捧ぐ色彩の美学

RADO ラドー/ラドー トゥルー シンライン レ・クルール ル・コルビュジエ 近代建築の祖に捧ぐ色彩の美学
9月発売予定。ハイテクセラミックスケース、39mm径、クオーツ。21万円/スウォッチ グループ ジャパン︎ 03-6254-7330

建築家、デザイナー、画家、都市計画家、著述家など、多彩な分野で才能を発揮してきたスイス生まれの偉人、ル・コルビュジエ。彼がまとめ上げた“建築的ポリクロミー”とは、建築にまつわる色彩を体系化したものである。そして、そのカラーパレットを代表する9つの色を、マテリアルの巨匠ラドーが、高硬度素材のハイテクセラミックスで限定製作。

さまざまな肩書を持つル・コルビュジエだが、最も世に知られているのは建築家としての顔だろう。彼が提唱していた建築的ポリクロミーから着想を得たのが今回のラドーの新作だ。

ほかの8色同様、本作のブルーもケース、文字盤、ブレスといった腕時計を構成するすべてのパーツをワントーンで統一。耐傷性に優れる素材特性により、長年の使用にも美しい光沢を保ち続ける点も魅力的だ。

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OMEGA
オメガ/デ・ヴィル トレゾア マスター クロノメーター 125周年記念モデル
歴史を祝すブランドカラーのグラン・フーエナメル

OMEGA オメガ/デ・ヴィル トレゾア マスター クロノメーター 125周年記念モデル 歴史を祝すブランドカラーのグラン・フーエナメル
K18YGケース、40mm径、手巻き。191万円/オメガ 03-5952-4400

オメガというブランド名の由来となった、1894年誕生の手巻きムーブメント“19ライン オメガ キャリバー”。その誕生125周年となる今年、「デ・ヴィル」コレクションから伝説的なムーブメントを祝うアニバーサリーモデルが登場。

特筆すべきポイントはK18YGケースに収まる、ブランド初採用のレッドカラーのグラン・フーエナメルダイヤル。1000度以上の超高温の窯で焼き上げるその質感は、透明感がありつつも艶やかで、大人の色気と気品を醸し出す。また、このレッドカラーはロゴなどに使用されるオメガのブランドカラーであり、スペシャル感をいっそう引き立ててくれるのだ。

文字盤のベースとなるプレート上にレッドエナメルのパウダーをふりかけ、1000℃以上の高温の炉の中へ。この工程を何回か繰り返すことでグラン・フーエナメルは生成される。


[イベント詳細]
第22回 三越ワールドウォッチフェア
期間:8月21日(水)〜9月3日(火)
場所:日本橋三越本店 本館6階ウォッチギャラリー、本館7階催物会場(7階は8月26日まで)

※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール、K18=18金、YG=イエローゴールド、Pt=プラチナ

川田有二=写真 石川英治(Table Rock. Studio)=スタイリング 竹井 温(&’s management)=ヘアメイク 柴田 充、髙村将司=文

# オメガ# ラドー# ヴティライネン# ショパール# ノモス グラスヒュッテ# 三越ワールドウォッチフェア# 腕時計
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