去る1月にスイス・ジュネーブで開催された「SIHH2019」「WPHH」を中心とする腕時計の祭典。本誌取材班は今年も海を越えてかの地へ。そこで見た感動と世界の目利きたちが唸った傑作を厳選してお届けする。
今年は素材開発とパートナーシップというふたつのテーマを掲げるウブロ。その根底に貫かれるのが、“The Art Of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)”であり、その概念とともにブランドはさらに先鋭化する。
時計史上初のイエローサファイアをケース素材に
素材革新はもはやブランドのお家芸。昨年のレッドセラミックスに続き、新作ではイエローサファイアクリスタルケースモデルを発表した。本来透明なサファイアクリスタルは着色が難しいが、銅と酸化アルミニウムを融合することで時計初のイエローサファイアを実現。
初採用に選んだのは、今や注目度No.1のトノウケースシリーズ。面が多い複雑なケースであるため、ケース成形の技術力の高さも実証。
旬を取り入れた大人のミリタリーテイスト
トレンドカラーのグリーンを採用した2カウンタークロノグラフが、ひと回り小ぶりの42mmサイズで新登場。レザーベルトとのカラーコーディネイトからは、大人のミリタリーテイストが漂い、ファッションとの親和性も高い。
強いキズナから生まれた、時代を映し出すコラボ
レゲトンミュージシャン、ニッキー・ジャムとの煌びやかなコラボレーションモデル。半貴石を贅沢にあしらったベゼルは、彼が愛するラスタカラー(赤・黄・緑)に。
レマン湖のそばにあるホテルで新作発表
ウブロCEOのリカルド・グアダルーペさん(左)と時計業界のカリスマ、ジャン-クロード・ビバーさん(右)。ビッグな2名に偶然にもお会いできた! こりゃ、日頃の行いが良いからだな。
※本文中における素材の略称:K18=18金
柴田 充、水藤大輔=文