https://oceans.tokyo.jp/watch/2018-0607-7/

幻の丸いG-SHOCKが帰ってきた! 夏の大人にもたらす、懐かしくも新しい感動

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’80年代にファッションに目覚め、’90年代に青春を謳歌したオーシャンズ世代は「第一次G-SHOCK(以下Gショック)ブーマー」である。レア品番を追いかけ回していた当時、逆輸入的に市場に出回った品番「DW-5700」は、レアというだけでなく、丸いフェイスで武骨なGショックとは一線を画す意外な感動を与えてくれた。

そして2018年。ハードな使用に応えるスポーツラインG-LIDEから「5700」モデルが登場。懐かしさからくる感動、だけでなく、新しさという感動も携えて。その内容は、夏にぴったり、海にぴったり。そのレビューを、街と海を行き来するGショック好きなファッションディレクター、種市暁さんが行なう。

「Gショック初の丸型、通称“スティング”。当時の服屋はみんな好きでした」

種市さんのGショックとの出会いは10代中頃にまで遡る。初めて認識したのは、ご多分にもれず「DW-5600」、通称“スピード”モデルだったそう。これを手に入れるのと同時に、人生初の腕時計デビューを果たすことになる。

「服でも小物でも、初めて手に入れたもので今でもリアルに使えるものってほとんどない。40代前後のオッサンたちにとって大きな存在ですよ、Gショックは。ちなみに、Gショックをアイスホッケーのパック代わりに使って丈夫さをアピールしていたCMも衝撃でした。当時アメリカで放映されていたCMだったと思います」。

こうして、主流だった角形のGショックを愛用していた種市さんだが、Gショック初の丸型「DW-5700」、通称“スティング”モデルの登場で2度目の衝撃を受ける。

「当時、周りに服好きな仲間がたくさんいたんですが、彼らがみんな騒いでたんですよ。丸いGショックが出た!って(笑)。しかもスティングが愛用しているというオマケ付き。そりゃ夢中になりますよね。その後“ジェイソン”とか“フロッグマン”とか、いろんな人気モデルが出ますけど、そういう多彩なGショックの走りにもなったんじゃないですか」。

種市さんがGショックにハマった大きな理由のひとつが機能性。当時、すでにサーフィンに熱中していて、Gショックを着けて海に行くのがルーティンとなっていた。そんなときにハードに使っても、壊れたことは一度もなかったと言う。

「“サーファーあるある”だと思うんですけど、ウエットスーツを脱ぐときにクルマの上に時計を置いて、そのまま発車してしまう事件。僕もかなりの常習犯で、実はタイヤで踏んでしまったこともあるんですが……平気でした(笑)。この安心感はやっぱりほかには代えられない。僕にとってGショックは唯一無二なんです」。

「いろんなサマースタイルにマッチしそうなカラバリもいいですね」

この春、我々のもとに帰ってきた“スティング”モデルを着けた種市さんは、その懐かしさと久々に味わう高揚感にやや興奮気味。実は、今まで彼がGショックの復刻モデルとは意図的に距離を置いていたというのもその一因だ。

「要は天邪鬼ですよね(笑)。Gショックの名作復刻だから良いに決まってるし、絶対に人気が出る。だから、今までは“あぁ、オレ、当時を知ってるから”みたいにやせ我慢していたんですけど、実際に着けるとやっぱり魅力が実感できますね。定番の黒や白も着けやすくて良いんですけど、この青は気になります。今日みたいなワントーンスタイルの挿し色にもなるし、海に行くときにも良さそう」。

ということで、3色を着け比べ。確かに、いろんなサマースタイルにマッチする。


「見た目も機能もストーリーも揃ったら……買わない理由がない(笑)」

新しい「5700」のデザイン性に改めて感心していた彼が、食指を動かされる決定打となったのが、オリジナルにはなかった「タイドグラフ」機能である。

「潮の満ち引きがわかるタイドグラフは、サーファーにはうれしい機能。僕は土地勘がない海外に行ったときに重宝します。とはいえ、波乗りしない人にも便利なはずですよ。子供と海で遊ぶときは、急に満ちてくる海の危険を知っておいたほうがいいですし、釣りでも役立つと思います。海が好きなすべての大人に勧めたいですね」。

サーフィンが生活の一部になった今の種市さんの日常に寄り添う新機能と、かつて慣れ親しんだ名品へのノスタルジー。原体験からウン十年、改めて名作「5700」を腕に巻く理由としては十分すぎたようだ。

種市暁(たねいちあきら)●1972年生まれの45歳、東京下町出身。サーフィンを愛する海男。長年勤めたビームスを退社し、現在はフリーランスとしてブランドのコンサルティングやプロダクトのディレクションなどを手掛ける。オーシャンズでの連載「種カジのタネあかし」も好評。

「見た目も機能もエピソードも、全部揃っちゃいましたから(笑)。リーバイスのデニムやヴァンズのスニーカーと一緒ですよ。自分のワードローブにはこの先もずっとGショックは残っていくと思います。ジイさんになっても変わらずGショックを着けていられたら、めちゃくちゃクールじゃないですか?」。そう言って種市さんは、取材先をあとにした。

大人はみんな感動する! 「DW-5700」が進化して登場だ!

Gショックでは初の丸型ケースを採用し、1987年にリリースされた「DW-5700」。英国のロックシーンの代表格、スティングが愛用していたことがその通称の由来だ。しばらく廃番となっており、マニアのなかでは幻と言われていた名機が、オリジナルのフォルムを忠実に再現しつつタイドグラフ機能を追加し、エクストリームスポーツに特化した“G-LIDE”からリリース。まさに温故知新と言うべき逸品となっている。「G-SHOCK」の文字部分は当時、赤が使われていたが本作では白か黒となっており、よりシックな印象に。こうしたさりげないアップデートも大人想いなのだ。

ホワイト:GWX-5700CS-7JF
ブラック:GWX-5700CS-1JF
ブルー :GWX-5700CS-2JF
各2万2000円/カシオ

[問い合わせ]
G-LIDE – 2018 G-SHOCK × BABY-G SUMMER COLLECTION
https://g-shock.jp/pair/g-lide/

玉井俊之=写真 今野 壘=文

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