街で「Tシャツ1枚」が心配な大人たちへ。都会で暮らす僕らとTシャツの付き合い方 Vol.8
2017.06.08
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海と太陽が似合う、ルイ・ヴィトンの新作マリンウォッチ

腕時計は持ち主の趣味、嗜好を雄弁に語るアイテムだ。腕時計が持つ機能や特性によって、その所有者がどんな人物に映るのかを独断で解説する。

SSケース、41.5 ㎜径、自動巻き。53万5000円、Tシャツ6万3000円、ショーツ8万9000円、手に持った靴7万5000円/すべてルイ・ヴィトン 0120-00-1854

海と太陽が似合う、名刺代わりの腕時計を持とう

近づく夏を待ちわびる。そんな時季に聴きたくなるのがビーチボーイズだ。だがもしバンド名がザ・ビーチボーイズではなく、ザ・ペンドルトーンズだったら。その音楽はこれほど愛されていただろうか。

この結成当初のバンド名は当時流行っていたペンドルトンのシャツから付けられ、メンバーが揃って着た「サーファー・ガール」のアルバムジャケットにその名残りをとどめる。またサーフロックで売り出したものの、メンバー中サーフィンをするのはデニス・ウィルソンだけ。リーダーのブライアン・ウィルソンにいたっては海が苦手だった。

しかし、だからこそビーチボーイズの音楽は生まれたともいえる。サーフィンをやらないことによって、むしろその魅力に思いを巡らせ、自由な発想や憧れをよりいっそう膨らませたのだ。ただ陽気なだけではなく、そこには切なさや甘酸っぱさがあり、サーファー以外にも多くの人たちを魅了した。海というよりもまさにビーチが生み出したサウンドだ。

ルイ・ヴィトンの新作マリンウォッチもこうしたビーチの空気感がある。本格的なダイバーズが堅牢性や視認性を追求したストイックな道具然としているのに対し、真っ青な海と白い砂浜に映えるビビッドなカラーや、遊び心のあるポップなデザイン、そしてラグジュアリーなマリンリゾートに溶け込むゴージャスさを纏う。たとえスポーティな機能は備えていてもひけらかすことはなく、そんな余裕が海へと気持ちを向かわせる。それはリラックスした夏の開放感そのものだ。

「タンブールオトマティック ブルー」は、今年6月に本戦を迎える第35回アメリカズカップを記念し、そのシグネチャーカラーをフェイスやストラップにあしらう。それは世界最古のスポーツトロフィーであると同時に、世界一優雅なレガッタレースの世界をカタチにし、腕に着ければ、潮風を孕んだセールのように気持ちも膨らんでいくだろう。

さて結成から半世紀以上が経ったビーチボーイズは今も〝海辺の少年たち〞であり続ける。何故ならそれは変わらぬ心のあり方なのだから。こうしたマリンウォッチにしてもそれは同義。だからこそ名刺代わりになる。そしてますます夏を待ちわびてしまうのだ。

LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトン/タンブール オトマティック ブルー

アメリカズカップは1851年にスタートした世界最古のスポーツトロフィーであり、その3年後の’54年に創業したルイ・ヴィトンは1983年から支援を続けてきた。来る6月にバミューダ諸島で行われる決勝戦を控える今年は第35回大会となる。その記念モデルとして発表されたこの時計はルイ・ヴィトンの名作タンブールがベースとなる。ドラムをモチーフにした迫力のあるケースフォルムに、サイドのインデックス位置にはブランド名のスペルを刻む。真っ青なダイヤルの12時位置にアメリカズカップのシグネチャーマークを象り、外縁やダミエ柄のストラップにも同色を配する。間もなく火蓋が切られる海の戦い、その熱い鼓動が伝わってくるような1本だ。

星 武志(エストレジャス)=写真 石川英治(Table Rock. Studio)=スタイリング 柴田充=文

# ルイ・ヴィトン# 時計
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