男の車選びでまず重要なのは、“気分が乗る”見た目かどうかってこと。「それは、当然! 見た目で気分がアガらないことには始まらない」とマーシーさんも強くうなずく。
では第4世代へと大きく進化した、Audi S3 Sportbackはどうか。
「アウディって、いつも未来感がある提案をしてくるけど、これまた一歩先ゆく洗練されたデザイン」と新しくなったLEDヘッドライトやボンネットに走るラインを見つめるマーシーさん。
確かに、これまでカーデザインのトレンドをけん引してきたアウディらしい“仕事”がなされたエクステリアデザイン。従来とはもちろん、ほかの車とも違う魅力を持った車だ。
ひと目でアウディとわかるシングルフレームに、随所に走るエッジの効いたシャープなライン。
かと思えばボンネットやフェンダーパネルなどは、ゆったりと美しく膨らんでいる。鋭利と優美の巧みなブレンドが、絶妙な未来感を感じさせる。
それでいてボンネットフードは低く長く伸び、ワイド&ローなフォルム。キャビンはキュッとコンパクトに見える。ロングノーズ・ショートデッキという、王道なデザイン。
「時を経ても色褪せないデザインって、こういうことなんだろうな」。
乗り込んでも、Audi S3 Sportbackの印象は変わらない。
SF映画の乗り物に備わっていても不思議ではないエアコン吹き出し口のデザイン。ステアリングの奥に広がるメーターは、すべてデジタル表示だ。
こんな風に見た目は未来的だけれど、何がどこにあるか、どう操作すれば良いかは直感的にわかる。それは操作系の配置はスタンダードなまま、進化させたから。
圧巻は「シフトレバーって……え、これが?」
本来シフトレバーが備わる場所がスッキリとしたレイアウトになっている理由は、レバーの代わりに極めてコンパクトな形状のシフト“スイッチ”が備わっているから。
これを下へ降ろすと「P」から「N」、「D」へ。ドライバーの動作自体はほかの車と変わらない。「うわぁ、このスイッチはホントに未来的! カチッとやる感覚も気持ちいいね」。
もちろん、アクセルを踏み込む前にアガった気持ちをそのままにしておくほど、Audi S3 Sportbackは野暮じゃない。
「そうそう。デザインが格好いいだけじゃダメで、走り出してからが、車の本質だからね」というマーシーさんと確認する次なる視点は……。
車のドアをバタンと閉めて、例の小さなシフトスイッチを「D」へ、パーキングブレーキを解除する。
アクセルを踏み込めば、勢いよくAudi S3 Sportbackが駆け出し、ドライバーはシートバックにグンッと体が張り付く感覚を覚えるだろう。
同時に登場した新しいAudi A3 Sportbackと比較しても、アルファベットがAからSに変わったことで、最高出力は+200psの310ps、最大トルクは+200N・mの400N・mに増大。
これを7速Sトロニックと、同社の4WDシステムである「クワトロ」が4輪を適切に使って路面に伝える。だからコンパクトカーと思って侮るなかれの、0-100km/h加速4.8秒という超俊足なのだ。
専用サスペンションを備えたことで車高は15mmダウン。趣味のランニングと競技レースでは選ぶシューズのクッション性や反発性が異なるように、Audi S3 SportbackもまたSスポーツサスペンションを備える。
「ステアリングを動かそうっていうドライバーの意図を汲み取ってるみたいに、リアルタイムに車が動くんだよね。これはすごく気持ちいい」とマーシーさん。
趣味のサーフィン同様、車とドライバーの一体感が生まれると、やっぱり気分はアガる。
「でも、この手のスポーティな車って、“ガチガチ”なイメージが強いけど、これは乗り心地もすごく良いね」。
優れたアスリートほど筋肉がしなやかなのと同じように、Audi S3 Sportbackは硬いのではなく、引き締まったしなやかな乗り心地。
さらに「アウディドライブセレクト」で5つあるドライブモードの中から“コンフォート”を選べば、その文字どおり、なめらかで優しい乗り心地になる。
一方で本気で走りたくなったら“ダイナミック”を選ぶと、足回りもエンジンもすべてが戦闘モードへ。アクセルをグンと踏み込んでエンジンの回転数を上げると、ヴォン!とレースカーみたいなエキゾースト音が、俄然ドライブを盛り上げる。
もちろん先進の運転支援システムも装備。渋滞時も含めて高速道路などではアクセルやブレーキ操作を自動でコントロールする「アダプティブクルーズアシスト」を装備。先行車との車間距離も自動でキープしてくれる。
「その時々の気分で、走りの“キャラ変”ができるのも楽しい! サーフィン帰りで疲れたときは運転支援システムもありがたい……でも、こういう最新技術って、ただたくさん付いてれば良いってわけじゃない」というマーシーさんが次に気にしたのは……。
はじめに確認したように、Audi S3 Sportbackは未来感たっぷりのデザインだけど、スイッチ類の配置自体はスタンダード。だから“いつものように”手を伸ばす先に、“いつものスイッチ”がある。
「それが大事で、最新技術が詰め込まれていても、直感的に使いこなせなきゃ意味ないからね」とマーシーさん。
例えば最新の「MMIナビゲーション」も、タップやスワイプなど、スマートフォンのように使えるのは当たり前で、これまで面倒だった目的地の入力操作が、音声認識機能のおかげで施設名や住所等を話しかけるだけで行える。
また、いつも使っているスマートフォンを接続して、この10.1インチの大型ディスプレイでスマホのアプリ操作することも可能だ。
iOSまたはAndroid搭載のスマートフォンをUSBケーブルを介して接続すれば、AppleのCarPlayやAndroid Autoのアプリを通じて、通話をしたり、スマホに入ったプレイリストを掛けたり、“いつもの感覚”でスマホの機能が使える。
さらにオプションのバング&オルフセン3Dサウンドシステムを備えれば、サブウーファーを含む15個の高性能ラウドスピーカーでいつもの曲も大迫力で再生。どの座席に座っていても、低音から高音まで臨場感のあるサウンドを楽しめる。「やっぱいつも聴いているサザンも音が違うなぁ〜」。
ステアリングの奥は高解像度の液晶フルデジタルディスプレイ。スピードメーターなどお馴染みの計器類がデジタル表示になるだけでなく、レイアウトを好みに応じて変えられる。
ステアリング上のスイッチ操作だけで、状況に応じてマップやラジオ/メディア情報などを表示でき、カーナビを全面表示することだって可能だ。「カーナビを表示したら、運転中の視線移動が少ないから、運転が楽々」。
最新技術の数々に「機能は新しいのに、どれも使いやすい! このあたりが流石はアウディ。これは一度乗っちゃうともう戻れない」とマーシーさんも満足げだ。
マーシーさんとともに3つの視点で確認してきた男のための車選び。
しかし忘れちゃいけないもう一つの視点がパートナー目線だ。
VERY NAVYと滝沢眞規子さんに聞いた、女性にとっての理想の車とは……。
女性が選びたくなる
車のデザインって?
自分のファッションセンスに似合う車。Tシャツにデニムのカジュアルな日も、ワンピースを着ておしゃれして出掛けるときも、どんなシーンにも似合うカジュアルエレガンスなデザインが理想!
女性でも運転しやすい
車のポイントは?
セーフティ機能や運転支援機能など、ちゃんと安心感があることは大前提。日常使いする視点で選ぶなら、駐車場に入れやすいサイズ感や、街中の狭い道もスイスイ行ける取り回しの良さが重要かな。
ドライブを楽しむために
重要なことは?
「とにかく格好良いんだよ!」と見た目だけで選んで、後ろの席は窮屈だったり、親を乗せるとき乗り降りがしづらそうだったりだとストレスになるので、家族全員のことをちゃんと考えたい!
全長4350mm×全幅1815mm×全幅1440mmと、街乗りしやすいサイズのプレミアムコンパクトカー。
そんなコンパクトサイズのボディに、Audi S3 Sportback(今回マーシーさんが乗ったのはAudi S3 Sportback 1st edition)は最高出力310ps/最大トルク400N・mを発揮する2L 直列4気筒ターボを搭載する。その強大なパワーを路面に伝えるのは、7速Sトロニックと伝家の宝刀「クワトロ(4WDシステム)」。WLTCモード燃費は11.6km/L。
もちろん最新の安全技術とドライブアシスト機能を装備。前方の車に追従する機能はもちろん、渋滞時の停止&再発進もこなし、車線からのハミダシを自動で修正してくれる車線維持機能も備える。
MMIナビゲーションやアウディコネクトといった先進機能や、足腰から肩までしっかり包み込んでくれるスポーツシート、30色から好みの車内照明色を選べるマルチカラーアンビエントライティング、対向車を幻惑せずに遠くまで照らせるマトリクスLEDヘッドライトなどの機能も標準装備されている。
[問い合わせ]
アウディコミュニケーションセンター 0120-598-106(9:00~19:00)
www.audi.co.jp
西崎博哉(MOUSTACHE)=スチール 佐々木基之=ムービー 松平浩市=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 籠島康弘=文
※男性モデル着用アイテム
・ブルーのシャツのカット
シャツ3万6300円/ヘリル(にしのや 03-6434-0983)、パンツ2万900円/(ベドウィン & ザ ハートブレーカーズ 03-6447-0471)、腕時計2万7500円/ナイジェル・ケーボン×タイメックス(アウターリミッツ 03-5413-6957)
・ブラックのシャツのカット
シャツ2万7500円/ニューターム(ホワイト ロッジ 03-6421-8084)、Tシャツ9900円/ヤア×エストネーション(エストネーション 0120-503-971)、デニム1万3200円/リーバイス メイド アンド クラフテッド(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)、腕時計2万7500円/ナイジェル・ケーボン×タイメックス(アウターリミッツ 03-5413-6957)