37.5歳の人生スナップ Vol.113
2020.03.04
FASHION
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ジャンルの垣根超えた元古着バイヤーの今。何にも縛られないイノベーターの価値観

フロントランナーたちの足跡●どのジャンルにもいる、業界の先駆者やイノベーターたち。生き方や考え方はそれぞれ異なれど、共通するのは「ボーダーを作らない価値観」だ。同じく、ノーボーダーなモノ作りをしてきたコール ハーンと探る、彼らの足跡。

コール ハーン 公式サイト

初めてお会いした上諸真佐夫さんはモデルばりの雰囲気のある男だったが、何より驚いたのはしっとりとした肌だった。乾燥する冬の40歳を過ぎた肌とはにわかには信じられなかった。

上諸真佐夫 ナチュラルフードコーディネイターとしてオーガニック弁当の店を営む。古着バイヤーとして働くも、東日本大震災を機に飲食業界へ転身した異例のキャリアの持ち主。
上諸真佐夫●1977年4月23日生まれ。東京都狛江市出身。ナチュラルフードコーディネイターとしてオーガニック弁当の店を営む。古着バイヤーとして働くも、東日本大震災を機に飲食業界へ転身した異例のキャリアの持ち主。

「それこそ自然栽培の野菜のおかげではないでしょうか。皮のまま食べるとファイトケミカル(植物栄養素)がたっぷり摂れるんですが、これがアンチエイジングにいいと言われています」。

古着業界にいた上諸さんは2017年、オーガニック弁当店のオーナーに鞍替えした。それが自然栽培の野菜を看板メニューとする「愛菜食堂がじゅま〜る」。まったくの素人だったにもかかわらず、いまや10人のスタッフを抱え、一日100食以上の弁当をさばく、オーガニックフードの世界では知られた存在だ。その腕前が見込まれて、今年はカフェのプロデュースにも取り組んでいる。

「自然栽培の野菜はほっぺたが落ちるほど美味しかった。健康云々のまえに、まずはその感動を伝えたかったんです」。

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ハワイ留学後、アパレルの世界へ

ケータリング中の上諸さん。美しい装飾は古着バイヤーとして磨き上げた審美眼が活かされている。

「アメリカのカルチャーが好きだった僕は英語が話せるようになりたいと思い、大学を出るとハワイに語学留学しました。ハワイを選んだのはサーフィンもやりたかったから」。

ハワイでの上諸さんは生活費を稼ぐべく、そうそうにヴィンテージ専門店「テーラーズ・ヴィンテージ」の仕事を手伝うようになった。

「古着はもともと好きな世界でしたが、このアルバイトで完全に開眼しました。たとえばジーパンはその人の体型に合わせてヒゲやハチノスが入っていく。はき込むことで誕生する世界で唯一の一本です。男なら惚れるなってほうが無理な話です(笑)」。

日本に帰った上諸さんは古着のインポーターのもとで5〜6年働き、2007年に独立。自ら古着店の経営を経て、フリーの古着バイヤーとして生計を立てるように。

東日本大震災が起きたのはそんなときだった。

 

自然栽培の野菜の味に惚れ、転身

古着バイヤーから飲食の世界へ。キッカケは東日本大震災だったと語る上諸さん。

「改めて食について考え、いろいろ調べて取り寄せました。そうして農薬はおろか、肥料さえ使わない自然栽培の野菜を知り、あっという間に虜になったんです」。

この世界に賭けてみたいと思った上諸さんはしかるべき資格を取り、2016年にはシェアキッチンを借りてオーガニック弁当のデリバリーサービスをスタートさせた。

当初こそ月に1回しか注文がこないときもあったが、折からの健康ブームでほどなく軌道に乗った。二足のわらじだったバイヤー仕事からは足を洗い、2017年6月、正式に「愛菜食堂がじゅま〜る」の看板をあげた。

野菜はできるだけ生産者と直接話し、自然栽培のものを厳選する。

「愛菜食堂がじゅま〜る」の特徴の第一は、体に優しい食材である。

野菜は無農薬・無肥料(=自然栽培)か無農薬・無化学肥料がメインで、主な産地は群馬、埼玉、千葉、宮崎、鹿児島、与論島。米は橋本農園のハツシモか五代目森山清次兵衛のササニシキ。いずれの米も自然栽培で育てられている。

仕入先を探すのも簡単ではない。これだけのラインナップをどう揃えていったのか。

「東日本大震災を機に仲間たちも生き方を見直すようになりました。沖縄に移住した人もいれば、農家を始めた人もいました。僕の仕入れのとっかかりは、友人の農園でしたね。そこからひとり、ふたりと取引先が増えていった感じです」。

ケータリングや仕入れは動きやすさが重要。軽く、足に馴染むコール ハーンの「ゼログランド オールデイ ステッチライト ランナー」はまさに打ってつけだ。
ケータリングや仕入れは動きやすさが重要。軽く、足に馴染むコール ハーンの「ゼログランド オールデイランナー」はまさに打ってつけだ。スニーカー3万3000円/コール ハーン(コール ハーン ジャパン 0120-56-0979)

料理そのものも評判だが、趣向を凝らすようなことはしていないという。

「僕が心がけているのは野菜の味を最大限引き出すこと。重ね煮やウォーターソテーという調理方法が好例ですが、していることはとにかく手間暇かけてやることですね」。

いち早くさまざまなニーズに応えたメニューも「愛菜食堂がじゅま〜る」を語るときには欠かせない。ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリー、そしてムスリムフレンドリー。そのきめ細やかなメニューを、上諸さんは日本でもかなり早いタイミングでかたちにした。

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再会したコール ハーンとの共通項

コール ハーンは古着バイヤー時代によく取り扱っていたブランドだという。「スニーカーは初めて履きましたが、めちゃくちゃ足に馴染みますね!」とゴキゲンな様子。
コール ハーンは古着バイヤー時代によく取り扱っていたブランドだという。ゼログランド オールデイランナーを履き、「コール ハーンのスニーカーは初めてですが、めちゃくちゃ足に馴染みますね!」とゴキゲンな様子。スニーカー3万3000円/コール ハーン(コール ハーン ジャパン 0120-56-0979)

上諸さんの1日は朝の5時に始まり、そこからノンストップで遅くまで働く。長時間を厨房で過ごし、厨房仕事が終わればケータリングや仕入れで飛び回る。

古着業界にいた時代はレッド・ウィングのブーツやコール ハーンのローファーを取り扱い、自身も愛用していたという上諸さんだが、この仕事になって一転、スニーカーばかりになった。そんな上諸さんが改めて目をつけたのがコール ハーンだった。

「基本は立ち仕事なので、足への負担を減らすソール周りが必須です。コール ハーンは巷のスニーカーと比べて遜色のないクッション性がありました。それでいてジャケパンにだって合わせられるデザイン性もある。ケータリングで人前に出ることを考えると、ドレッシーであることも無視できない部分です」。

試し履きして驚いたのは、履き慣らす必要がないほど、足を滑り込ませた瞬間からフィットしたことだ。

「コール ハーンのローファー、懐かしいですね。時間が経ってすごい洗練されたし、何よりここまで軽かったっけ!? って感じですね。久しぶりに履きたいな」と上諸さん。
「コール ハーンのローファー、懐かしいですね。時間が経ってすごい洗練されたし、何よりここまで軽かったっけ!? って感じですね。久しぶりに履きたいな」と上諸さん。手に持つのは「ヘイズ ペニーローファー」だ。ローファー3万5000円/コール ハーン(コール ハーン ジャパン 0120-56-0979)

「靴も服も育てる楽しみというものがあります。今もその部分への愛着は薄れていませんが、さすがに仕事で履く靴を育てる余裕はありませんからね(笑)」。

アパレルから飲食業界へ華麗なる転身を果たした上諸さん。クラシカルな靴にハイテク素材を融合させるなど、ジャンルを超えたイノベーションを起こしてきたコール ハーン。垣根を軽々と飛び越えるフットワークの軽さと発想は、両者に通底する個性である。

 

エシカルの魅力をひとりでも多くの人に

オーガニックの世界に足を踏み入れた上諸さんは、生活そのものもがらりと変わった。服もオーガニックのコットンやウールを選ぶようになったし、買い物へはバッグを携え、プラスチックはなるべく使わない生活を意識するようになった。

これからはエシカルなライフスタイルの魅力をひとりでも多くの人に伝えていきたいという。

エシカルなライフスタイルを伝えたい、と語る上諸さん。スタッフは増え続け、今のキッチンは手狭に。新たなを物件を探し、規模の拡大を図っている。

「自然栽培という農法も、料理をつくる人がいて、そして食べる人がいて初めて根づいていく。微力ながら僕もその輪のひとりとして頑張っていきたい」。

考えてみれば、上諸さんの思いはすでに店名に込められていた。がじゅま〜るは「がじゅまる」と「ゆいま〜る」を掛け合わせた造語だ。がじゅまるは花言葉で健康、ゆいま〜るはウチナーンチュ(沖縄の人々がみずからを指していう言葉)の相互扶助の仕組みである。

沖縄でポピュラーな木や風俗を選んだのは、いうまでもなくサーフィンつながりだ。

上諸さんが感動したコール ハーン

「仕事からプライベートまで、これ一足で!」

ジム、オフィス、ワークアウト。あらゆるシーンを網羅すべく誕生した「ゼログランド オールデイ」の最新作「ゼログランド オールデイランナー」。上諸さんは「仕事中もプライベートもこの一足で十分!」と絶賛。この日に着用したビタミンカラーが利いた一足は、彩り豊かな野菜を扱う「愛菜食堂がじゅま〜る」のイメージともリンク。3万3000円/コール ハーン(コール ハーン ジャパン 0120-56-0979)

「ゼログランド オールデイランナー」について詳しくはこちら

「再会したら、すごく進化してました!」

コール ハーンのアイコンともいうべきローファーを現代のテクノロジーでブラッシュアップした「ヘイズ ペニーローファー」。久しぶりにコール ハーンのローファーに再会した上諸さんは、「今はこんなに軽いんですね。でもクラシックなカッコ良さはそのまま」。指一本で曲がる屈曲性と軽量性、そして吸いつくようなフィット感を備えた、機能的な傑作。3万5000円/コール ハーン(コール ハーン ジャパン 0120-56-0979)

「ヘイズ ペニーローファー」について詳しくはこちら

[問い合わせ]
コール ハーン ジャパン
0120-56-0979
www.colehaan.co.jp

 

清水健吾=写真 竹川 圭=取材・文

supported by COLE HAAN

# コール ハーン# スニーカー# ローファー# 愛菜食堂がじゅま〜る
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