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2021.06.23

ニュース

二日酔いキャンパー考案の、二日酔いしないと噂の“キャンプジン”の誕生秘話

キャンプで飲む酒は最高だ。だからこそ、ついつい杯が進んで、翌日二日酔いでぐったり……なんてこともよくある話。
そんな経験から生まれた酒がある。「キャンプGin」と名付けられたクラフトジンだ。
「キャンプジン」200ml 2200円/アーベントイアー 0897-47-7855
手掛けたのは、愛媛県新居浜市のアウトドアショップ「アーベントイアー」。自らもキャンパーである店長の吉田 奨さんは、キャンプジン誕生の経緯をこう話す。
「お酒はキャンプを楽しむうえで大事なツールのひとつ。でも僕自身、二日酔いで翌日の片付けで役立たずになる、という失態をいつも犯してまして(笑)。そんなとき、地元の近藤酒造に二日酔いになりにくい酒として、クラフトジンを勧められたんです」。
クラフトジンといえば、原料や産地、製法にこだわった個性的なジンのこと。地域性が色濃く出ているものも多く、“ご当地ジン”なんて呼ばれたりもする。

「これはキャンプに合いそうだ」と思った吉田さんは、近藤酒造とタッグを組んでオリジナルのクラフトジンを開発。愛媛のみかんや青みかん、そして新居浜市を象徴するキンモクセイを原料とした甘く爽やかな香りのジンに仕上げた。
ところで吉田さんは、このジンのおかげで二日酔いしなくなったのだろうか?
「そもそもジンは蒸留酒なのでビールや日本酒、ワインなどに比べると翌日に残りにくいんです。だからといって、キャンプジンに特別な成分が入っているわけではないので、二日酔いしないと断言はできませんが」。
そしてこう続ける。
「僕の場合、翌朝の目覚めが良くなったと思います。キャンプの撤収作業にも参加できるようになったおかげで、妻に怒られなくなりましたね(笑)。柑橘類やハーブの香りが爽やかで、外の空気にも本当に合うんですよ」。

アルコール度数44%と強い酒だが、10倍まで希釈しても香りを感じるように造られており、ストレートやロックだけでなく、割っても旨い。
炭酸水やトニックウォーターはもちろん、緑茶、コーラ、ジュース……と割りものは、結構なんでもイケるらしい。なかでも吉田さんのお勧めは「キリンレモン」だ。
「爽やかなレモンと炭酸の爽快な喉越しがこのジンと合い、暑い季節にぴったりだと思います。あと、冬はミルクティーで割ってホットで楽しむのもアリです」。
「#キャンプジン」で、自分なりの飲み方をインスタに投稿するのも楽しいかも。
ちなみにキャンプジンは、料理にも使えるようだ。肉料理の仕上げにジンをさっと回しかけてフランベにしたりパスタの隠し味に入れたりすれば、柑橘類の香りが広がり、キャンプ飯を格上げしてくれる。
こちらはアーベントイアーの公式オンラインショップで購入可能。現在は人気のあまり一時SOLD OUTになっているが、6月末には販売を再開する予定だ。
なんだか聞けば聞くほどキャンプのお供に連れていきたくなるクラフトジン。旨い酒ほどついつい飲み過ぎてしまうものだが、二日酔いしにくいってことを免罪符に、ちょっとくらいいいよね。
 
[問い合わせ]
アーベントイアー
0897-47-7855
https://abent.thebase.in

齋藤久美子=文


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