気鋭のアメカジブランド「ハブ ア グレイトフル デイ」。
その新作コレクションから、ある盆栽作家とコラボしたTシャツがお目見えしたのだが、それがなんとも気になる仕上がりなのだ。
アメカジ×盆栽。確かに気になる実物をさっそく見ていこう。
ハブ ア グレイトフル デイは1960年代のアメリカで流行していた、古き佳きカウンターカルチャーがコンセプトのアメカジブランド。
ゆえに、当時カウンターカルチャー最前線にいたバンド、グレイトフル・デッドを彷彿させるアートワークなどを得意とする。
そして、次なるキーワード「盆栽」を担当するのはこの人だ。
ユウスケ ハマモト(YUSUKE HAMAMOTO)さん。タトゥーばりばりで、いわゆる“盆栽作家”のイメージからは逸脱しているが、有名ブランドとのコラボレーションや、MoMA DESIGN STOREで開催された展示会「モダン・ジャパン」へ出品経験もある、紛れもない人気アーティストである。
日本の伝統文化を専門としながらタトゥーも愛する彼が加わることで、アメカジは新たな境地へと導かれる。
Tシャツに描かれているのは、ユウスケ ハマモトさんが描き下ろしたアート。タトゥーをモチーフにしているのだが、こちらには自身の体にも刻まれているスパイダーウェブ(蜘蛛の巣)がデザインされている。
大きく翼を広げた白頭鷲と頭上の星は、アメリカの国章を思わせる。その下に描かれたバラは、その色使いがまるでタトゥーのグラデーションのようだ。
ユウスケ ハマモトさんの荘厳な盆栽作品を切り取り、ハブ ア グレイトフル デイのデザイナーであるコモリ ユウスケさんによるドローイングをプラスしたアートなフォトTシャツ。
オーシャンズ世代が憧れた古き佳きアメリカンカルチャーを投影したブランドが、古き佳き日本文化である盆栽と融合。“古き佳き”の化学反応によって誕生したのは、大人ならわかるシブい味のTシャツだった。
この味の本質は、若造では理解できまい。
[問い合わせ]ジュズ03-6277-5573
https://juzustore.jp/topic-detail.html/107POW-DER=文