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2021.01.18

ニュース

「百貨店が売っていたのは、希望でした」レシートに込めたそごう・西武の想い

新型コロナウイルスの世界的な流行により、2020年は「我慢」の1年だった。
行きたいところにも行けず、食べたいものも食べられず、これまでの毎日がまるで嘘かのように、生活様式は一変してしまった。
外食・旅行産業から小売りにいたるまで、経済は未だ逼迫した状況が続く。しかし、百貨店大手の「そごう・西武」は、そんな苦しい毎日に、一筋の光を見出した。
©️株式会社 そごう・西武
「そごう・西武」は新年にあたり、5年目を迎えるコーポレートメッセージ「わたしは、私。」より、「百貨店が売っていたのは、希望でした。」と題した2021年の新コピーを発表。
その一環として、元日に公開された1分45秒におよぶ映像と、一部新聞社に掲載された“たった1枚のレシート”は多くの人に感動を与え、「感動した」「泣きました」など、賞賛の声が相次いでいる。
©️株式会社 そごう・西武
このレシートに記されているのは、2020年6月〜11月までの西武・そごうで販売された買い物の記録である。
そごう・西武も例に漏れることなく、コロナ下でさまざまな制約を強いられた。しかし、そんな状況でも来店者は皆、日々の生活を少しでも明るく楽しいものにするために、さまざまな工夫を凝らしながら、制約のない自由な生活に期待を膨らませ、ショッピングを楽しんでいたという。
そんな姿に胸を打たれた同社は、百貨店で販売していたもの、そして来店者が購入したものはただの商品ではなく、先々の未来を明るく照らす“希望”の象徴であることに気付き、レシートに記載されたお買い物の履歴を、この先に待つ希望の記録として公開したのだ。
まだまだ出口の見えない毎日が続くだろう。
しかし、どんなトンネルにも出口があるように、私たちは一歩ずつ明るい未来へと向けて歩んでいるはずだ。
そごう・西武のキャンペーンは、そんな不安に駆られる人たちに優しく手を差し伸べ、今一度強く生きるためにそっと背中を押してくれるに違いない。
 
市川明治=文


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