柔術着とアートをミックスする――そんな斬新な発想で
アートイベントを開催して注目を集めた格闘家、宇野 薫氏。
大盛況に終わった昨年に引き続き、今年も「カオルウノ柔術着アートエキシビション」が10月20(火)から開催される。
見どころは多々あれど、注目したいのは、さまざまな“J”が詰まったリーバイスの柔術着である。
柔術着をキャンバスに見立て、いろんなアーティストたちが独創的な表現を魅せるこのイベント。今年は刺繍作家の小菅くみ氏や、グラフィックアーティストの村上周氏らが作品を出展し、会場を彩る。
いずれも興味深い作品ばかりだが、とりわけリーバイスの柔術着はデニム好きな大人たちの心を三角締めするに違いない。
格闘技界随一の洒落者として知られる宇野氏だが、ファッションに興味を持つキッカケとなったのはリーバイスのデニム。そんな愛するリーバイスとの共演は実にユニークな仕上がりを迎え、風合い豊かなデニム素材や胸や腿で主張する大きめのロゴが目を引く。
コンセプトは「SDGs」。日本語では“持続可能な開発目標”と訳されるが、要するに地球・自然環境の適切な保全を前提とした取り組みのことだ。
素材として使ったのはリーバイスストアで回収した不要なデニムと、東京・富ヶ谷にある古着屋「オキドキ(OKIDOKI)」のリペア用デニムである。
製作を担当したのはオキドキの杉本康之氏。業界人が絶大な信頼を寄せるデニムリペアの達人だ。
解体から組み上げまで、リーバイス社の長い歴史で培われたデザインやディティールを最大限に尊重。不要になったデニムたちが唯一無二の魅力を持つ柔術着へと変貌を遂げた。デニム好きであれば一見の価値アリ、である。
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