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2020.05.27

ニュース

日本酒の名門が、仏ブルゴーニュに進出。本気で造ったワインが想像以上!

昨今のコロナウイルスの流行もあり、家で酒を飲む機会が増えた。外食に比べて気を使わないし、費用も安くて済むのは、大きなメリットだ。
そんな今、宅飲みをもっと充実させたいとお考えの酒ファンに、ぜひ飲んでみてほしいものがある。
日本酒の酒蔵が、フランスのブルゴーニュで醸造したワインである。
ワインと日本酒
「Terroir Kuheiji(テロワール・クヘイジ)」※4種のワインのうち1種と日本酒(中央)の組み合わせ 1万円/萬乗醸造 https://kuheiji.co.jp/
「クヘイジ」の名前にピンときた方は、なかなかの日本酒好きだろう。あの「醸し人九平次」で知られる萬乗醸造が、日本を飛び出し、世界有数のワイン生産地であるフランス・ブルゴーニュでワインを造ったというのだ。
その本気度はすさまじいものがある。
どこかのワイナリーと共同開発、などではなく、自社で醸造所「ドメーヌ・クヘイジ」を立ち上げ、ブドウの栽培から醸造までのすべてを行ったというのだ。そして今回、およそ7年の歳月をかけた「ドメーヌ・クヘイジ」のワインが初めて出荷された。日本酒とワインはどちらも醸造酒という共通点はあるものの、その困難は並大抵のものではなかっただろう。
看板
「テロワール・クヘイジ」の第1弾は、その赤ワイン「コトー・ブルギニョン2017」と、日本酒「久野九平治本店 黒田庄町田高2018」が1本ずつ入ったセット。
いずれも“テロワール(風土)から醸す”をテーマに、ワインはブドウ栽培から、日本酒は自社水田での好適米の栽培から始める“醸農一体”のスタイルで造られたもの。原料ととことん向き合って生まれた渾身の作である。
ワイン
すでに萬乗醸造の日本酒は世界の名だたるレストランにオンリストされているが、それに飽き足らず、さらなる進化を目指す姿勢には驚かされるばかり。
ストーリーのある“本物”として、ちょっぴり贅沢な家飲みにはもちろん、酒好きな人へのギフトにも喜ばれるだろう。
[問い合わせ]
萬乗醸造
https://kuheiji.co.jp/
中山秀明=文


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