一部のサービス業を除き、営業自粛やリモートワークが推奨されている昨今。テレビや映画の撮影延期が発表されるなど、新型コロナウイルスは、映像系クリエイターにも多大な影響を与えている。
そんな今、ウイルスにも負けず、あえて映画を作ろうという試みがある。タイトルは『カメラを止めるな！リモート大作戦！』。
あの『カメラを止めるな！』のスタッフやキャストが集結し、“完全リモート”で短編映画を制作する。
（c）カメラを止めるな！リモート大作戦！舞台となるのは、ウイルスの流行によって外出自粛ムードがただよう日本。自宅待機中の映像ディレクターが、プロデューサーからの「今月中に再現ドラマを1本作ってほしい」という無茶な依頼を受けて、“完全リモート”で映像制作に挑むというもの。
監督の上田慎一郎の呼びかけに応じ、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐりら主要キャストとスタッフが参戦。設定の通り、対面しての打ち合わせや台本読み合わせは行わず、ビデオ通話や自撮りの映像を、上田監督が1本の短編映画として編集する。エンドロールには、一般から公募したダンス動画が流れるという試みも。
映画は4月末から5月上旬の完成を目指していて、YouTubeで無料公開される予定となっている。『カメラを止めるな！』のファンのみならず、新たなチャレンジによって生まれた映像作品がどういう仕上がりになるか、多くの映画好きが気になるところだろう。
知恵と工夫を重ねれば、外出自粛の状況下でもモノづくりはできる。斬新な仕掛けで話題となった『カメラを止めるな！』と同じように、本作も新たな手法でまた世間を楽しませてくれそうだ。
［公式Twitter］https://twitter.com/kametome12中山秀明＝文
