2021.07.24
LIFE STYLE

専門家に聞いた、自宅でできるスニーカーの正しい洗い方! 身近なもので簡単手入れを

スニーカーを洗ったのに、イマイチ汚れが落ちなかったという苦い経験。

愛着のあるスニーカーはなるべく寿命を延ばしたいものだが、自己流では限界があるし、そもそもどう洗うのが正解なの? 

ということで、スニーカークリーニングの専門家、勝川永一さんを直撃取材。以前は加水分解したスニーカーを蘇らせる方法をお聞きしたが、今回は自宅できるスニーカーの洗い方を教えてもらった。

教えてくれたのはこの人

勝川永一●イギリスで靴作りを学び、ポール・ハーデンでインターン後に自身のシューズブランド「エイチ カツカワ フロム トウキョウ」をスタートする。2010年にシューズリペア専門店「シュー オブ ライフ」を開店。そして2020年には、長年のノウハウを用いてスニーカーのクリーニング専門店「PSL パーソナルスニーカーランドリー」をスタート。スニーカーの洗濯、除菌、修理も行う。@psl_sneaker

今回、洗濯術を伝授してもらうために、二足の汚れたスニーカーを持ち込んだ。両方とも特に汚れが目立ちやすい白スニーカーだ。まずはそれぞれの状態を簡単に説明しておこう。

①キャンバス地のヴァンズ

半年ほどヘビロテした一足。履いているうちに全体的に黒ずんできてしまった。目も当てられないほどの汚靴というわけではないが、薄汚れて少々見すぼらしい印象だ。

②合皮のナイキ エアフォース 1

うっかり雨の日の公園を歩いたことで、ところどころ茶色の土汚れが付着。さほど汚れはひどくないが色が白だから結構目立つ。

この二足、果たして綺麗になるのだろうか?

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キャンバス地のスニーカーは洗濯機に放り込め!

勝川さんによると、スニーカーは汚れの程度で洗い方を変える必要があるようだ。

「間違えた方法で洗うと汚れが落ちないだけでなく、素材が傷んでしまう恐れもあります。しっかり汚れを落とすなら洗濯機で丸洗いした方がいいでしょう」。

近くで見るとだいぶ汚れが目立つが、果たして綺麗になるのだろうか?

手洗いが基本かと思っていたが、どうやらそうではないらしい。もちろんレザー素材のスニーカーなどは洗濯機で洗えないものもあるが、合成レザーやキャンバス地、ナイロンといった素材であれば、問題なく洗えるという。そこで今回は、特に汚れが目立つヴァンズを洗濯機で洗うことにした。

[左から]「エム・モゥブレィ」のステインリムーバー、「オキシクリーン」の酸素系漂白剤。
【使った道具はこちら】
・オキシクリーン(酸素系漂白剤)
・台所用漂白剤
・ステインリムーバー(汚れ落とし)
・マイクロファイバータオル

用意するものが多いと思うかもしれないが、ほとんどがドラッグストアや100円均一で買えるものなのでご安心を。

唯一ステインリムーバーはドラッグストアに置いてない場合が多いので、Amazonなどで事前に購入しておいた方が賢明だ。

シューレースは外し、あらかじめ台所用漂白剤につけ置きしておく。

【洗う手順はこちら】
①シューレースとソールの目立つ汚れを事前に落とす
②酸素系漂白剤につけおき
③洗濯機で洗う
④よく乾くまで陰干し

「洗濯機で洗うからといって、そのまま放り込めばいいわけではありません。洋服を洗濯するときもシミ抜きをしたり、襟の汚れを下洗いしてから洗濯機に入れますよね。それと同じでスニーカーも汚れが目立つところは事前に綺麗にしておきましょう」。

そういって勝川さんが手に取ったのは、革靴の汚れ落としに使う「ステインリムーバー」と「マイクロファイバータオル」だ。

「マイクロファーバータオルは、汚れをしっかり落とせるうえに素材を傷つけないのでとても重宝します」と勝川さん。

少量のリムーバーをタオルに付けて、ソールを擦りながら汚れを拭き取っていく。この部分の汚れが落ちるだけでも印象が少し変わった気がする。

上のスニーカーがソールの汚れを落とした方。これだけでも見た目は俄然良くなる。

ソールの汚れを落としたら下準備は完了。いよいよスニーカーを洗濯機で洗っていく。靴と一緒にスプーン一杯ほどのオキシクリーンを入れ、1時間ほどつけおきしてから「すすぎ2回コース」を選びスイッチオン!

今回使ったのはドラム式洗濯機だが、縦型でももちろんOK。

「自宅で洗うときにまず悩むのが、“どんな洗剤を使うか”だと思います。一般的な洗濯洗剤はアルカリ性が多いですが、紫外線に当たると化学反応を起こして黄ばんでしまうことがあるんです。

スニーカーを自分で洗うとアッパーが黄ばんでしまうのも、その所為です。だから靴に洗剤が残らないように、よくすすぐことが大切です」。

オキシクリーンも弱アルカリ性の酸素系漂白剤ではあるものの、洗濯機ですすげば問題ないとのこと。酸素の力で汚れを分解して除菌や漂白もできる。

洗濯ネットには入れず、そのまま洗濯機に放り込んでしまって大丈夫! ちなみに靴は2〜3足まとめて洗っても大丈夫だそうだ。

「靴から漂う悪臭は、繁殖した“菌”が原因です。除菌効果がある洗剤で洗うことで染み付いた臭いも一掃できます」。

あとは洗濯機に任せて待つこと約45分。脱水後に風当たりのよい日陰に吊るし、完全に乾いたら洗濯完了だ。そして洗い上がりは……こんな感じ。

全体的に黒ずみ、薄汚れていたアッパーは、本来の白さを取り戻している。かなり綺麗になった印象だ。ソールに至っては、ほぼ新品のようにも見える。

入念にすすぎをしたおかげで、黄ばみが気になることもない。自宅で洗ってこれだけ綺麗になれば上出来だろう。

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ちょっとした汚れなら手洗いでもOK

続いて洗うのは、こちらの白いエアフォース 1。

日頃から洗濯機で丸洗いできればいいが、なるべく手軽にケアにしたいのも本音。ただでさえ白いスニーカーは少し汚れが付いただけでも気になるし……ってことで、もっと簡単な洗い方はないのだろうか?

勝川さんに聞いてみたところ「表面に汚れが付着した程度なら、手洗いするだけで十分綺麗になりますよ」とのこと。
 
では、スニーカーを手洗いする方法も教えてもらいましょう。

[左から]「エム・モゥブレィ」のステインリムーバー、「コロンブス」の消臭スプレーとスニーカー用シャンプー。手前にあるのはスニーカー用のブラシだ。
【使った道具はこちら】
・スニーカー用のシャンプー
・ステインリムーバー(汚れ落とし)
・マイクロファイバータオル
・専用ブラシ
・消臭スプレー

「手洗いする場合にはスニーカー用のシャンプーを使うのがおすすめです。東急ハンズやロフトでさまざまなものが販売されているので、ぜひ試してみてください。初めて買うときは専用ブラシがセットになったシャンプーを選ぶのもいいかもしれませんね」。

服についたシミと同じで、靴の汚れも早めに対処するのがベスト。しつこい汚れはすぐに落ちないので、普段からこまめにメンテナンスしておくことが重要だ。スニーカー用のシャンプーを使えば、簡単な手順で見違えるように綺麗に生まれ変わる。

【洗う手順はこちら】
①ソールの目立つ汚れを事前に落とす
②スニーカーシャンプーでアッパーを洗う
③乾いた布で拭き取る
④よく乾くまで陰干し

まず、ステインリムーバーを使ってソールの汚れを落とすまでの手順は、先ほどのヴァンズと同じ。アッパーを軽く水で濡らし、スニーカーシャンプーをブラシに乗せて擦りながら汚れを落としていく。ヒールからトウに向かって、一定方向にブラシを動かすように擦るほうが汚れが落ちやすい。

アッパーやソールの中に入った泥汚れがスッキリ綺麗になっている。

表面だけ5分ほど軽くシャンプーして、乾いた布で拭き取っていくだけでも見違えるように真っ白になった!
 
「表面を洗うだけなら両足でも10分程度で終わりますし、すぐ乾くので翌日にはもう履いて出掛けられます。ただし、これだと靴の中まで洗えているわけではないので、インソールにデオドランドスプレーをかけておきましょう」と勝川さん。

もちろんスニーカーの状態や汚れの種類によって必ずしも綺麗になるワケではないが、今回持ち込んだ二足はかなり変化が見られた。自宅でスニーカーを洗う際には、ぜひいちどお試しを!

 

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# スニーカー# 洗い方# 白スニーカー
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