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2021.06.04

ライフ

「緊急事態だから頼む!」を連発する上司は20代から嫌われる


「20代から好かれる上司・嫌われる上司」とは……

緊急とは「重大で即座に対応しなければならないこと」

メールのタイトルに「緊急」とか「至急」という文面を見ると驚いてしまいます。
ところが「何か大変なことが起こったのか!」とすぐメールを開くと、単に「短納期」というだけのことだったりすることも多く、肩透かしを食らわされた気分になります。
辞書を引くと、緊急とは「重大で即座に対応しなければならないこと」とありますから、単に急ぎの案件のことは、正確には緊急とは言わないようです。「重大さ」「大切さ」が伴わなければならないからです。
もちろん、急ぐ必要があるからには一定以上の重大さはあるとは思いますが、問題は「なぜ急がねばならないのか」です。
 

なぜ、それが緊急になってしまったのかが重要

その案件が「緊急」になった原因が、直前に突発的に起こったのであれば、仕方がありません。「確かに、それは事前には想定しがたいよね」ということであれば非難もできません。
ところが、もし「いや、そんなことが起こることは事前に容易に想定できますよね」ということであれば話は違います。
緊急事態宣言をされてしまうと、こちらが計画していた手順をすべてすっ飛ばして、緊急とされたことを優先しなくてはならなくなります。
今時、電話ですら「他人の時間を突発的に奪う」と嫌われているのに、予想できることで緊急事態を作り出したのであれば、嫌われるのは当たり前です。
 

人の時間を軽視していると見られてしまう

チームマネジメントをする人には、限りあるメンバーたちの時間を有意義なものにする責任があります。
世の中ですべての人に平等に与えられているのは時間であり、時間こそが人生です。つまり、その人の時間を奪うことはその人の命の一部を奪うことと言っても過言ではありません。
ですから、「時給を払っているのだから、メンバーの時間など何に使ってもいいだろ?」ではなく、メンバーが自分の命を賭けるに足る使い方にする必要があります。
お金など時間をかける対価の一部に過ぎません。仕事における充実感や成長感、達成感などの幸福感を最終的にもたらさない使い方を強要するのは、人の時間、人命を軽視していると思われても仕方ありません。


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