自転車ライフ 2.0 Vol.15
2020.09.19
LIFE STYLE

原点はE.T.。自転車のプロが辿り着いた“究極の2台”の素晴らしき機能美

「自転車ライフ 2.0」とは……

ピストバイクをメインに、オリジナルパーツの製作からアパレルまで扱うテンプラサイクルのオーナー・小林健太さん。

いわば自転車のプロがプライベート使いする愛車とはどんなものなのか? そもそも何故、自転車にハマったのか?

小林健太●1973年生まれ、千葉県出身。テンプラサイクル代表。2008年にテンプラサイクルをオープンし、本格的な自転車専門店として支持を集める。ギア開発ブランド、ギアホリックのメンバーとしての顔も持つ。

「子供の頃に観た『E.T.』に登場したBMXの格好良さが忘れられなくて。それが僕にとっての自転車の原体験。あれには憧れましたね〜」。

その想いとは裏腹に、当時の小林さんにとってBMXは高嶺の花だった。

「高校生になったらバイクの免許を取って、そこからしばらく自転車はご無沙汰に。本格に自転車にハマったのはピストブームだった2004年頃で、以来、思いっきりのめり込んで、ついには自転車専門店のオーナーになってしまうとは……完全に想定外ですね(笑)」。

かつてはさまざまな自転車に乗って、ハードコアな路線を突っ走ったときもあったというが、「今は落ち着いて、のんびり自転車を楽しめるようになりました」。

一周も二周も回って小林さんが辿り着いた、今の愛車を紹介してもらった。

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自転車ツウを魅了する、知る人ぞ知る日本製フレーム

知る人ぞ知る東京・目黒にある九十九サイクルが手掛けるブランド、カラビンカ(Kalavinka)のオーダーフレームは、小林さんの中でも唯一無二の存在だという。

「カラビンカは主に競技用のフレームを製作していて、クオリティがとにかく素晴らしい。わざわざ海外から有名人が来店することもあるんです。だから常にバックオーダーが溜まっているようなブランドですね」。

国内外の好事家たちを魅了するカラビンカのフレーム。

小林さんはカラビンカのプロダクトが放つ機能美に長年惹かれつづけている。

「僕が所有しているのは、シクロクロスレース用のフレーム。ほかにはない、まっすぐなトップチューブのフォルムがタマラナイ! カスタムのイメージは、ロードバイクとマウンテンバイクの中間、といったところでしょうか。街でいかに快適に乗れるか、そこを重点に置いて組みました」。

「お金に変えられない宝物」だというリュウテンのヘッドキャップを装備。

通勤を含め、娘を乗せるとき以外の街乗りはすべてこの1台で賄っているそうだ。

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街最強の軍用マウンテンバイク

ミリタリー好きの間でも人気を集めるモンタギュー(MONTAGUE)のパラトルーパーはテンプラサイクルでもイチ押しの1台だ。

「4年程前に車に乗せられる小径バイクを探しているときに、このブランドの存在を知りました。このオリーブカラーのフレームは、僕にとって2代目になります」。

DARPA(国防総省の機関)から助成を受け、アメリカ海軍のために開発されたマウンテンバイクだけあってスペックは折り紙付き。街乗りにも申し分ない機動力を持つ。

小林さんの手によって、あっという間にコンパクトに。

「工具を使わずに折り畳めるうえに、予想以上にコンパクトに収まるから本当に便利です。プリウスに5台積んだことがありますよ(笑)」。

見た目よし、機能よしの軍用モデルは、言わずもがな初心者にも優しい。汎用性を求めるならば、大いにありな選択だ。

 

「ジャンルは問わず、ただ自分が格好いいと思える自転車に乗りたい」。そんな小林さんの想いを反映した2台は、タイプこそ違えど、圧倒的な実力“車”であることは間違いない。

 

「自転車ライフ 2.0」とは……
環境や体型の変化だったり、身近な先輩の姿に憧れたり。ハマった理由は皆異れど、自転車にかける想いは誰もが強く、深い。自分好みへと仕様を変えた相棒と日々暮らす、同世代の自転車ライフをパパラッチ。
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鳥居健次郎=写真 戸叶庸之=編集・文

# テンプラサイクル# 自転車
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