隣のオッサンは青いか?[ライフスタイル編] Vol.28
2020.06.10
LIFE STYLE

「社長になりたい」「起業して独立したい」……。40代会社員男性の“出世欲”を調査

隣のオッサン

「隣のオッサンは青いか?」とは……

「酸いも甘いもかみ分けて、世の中のおおよそのことがわかった年代」。本連載では、世の40代男性をこのように称してきた。とはいえ、達観するにはまだ早過ぎるだろう。

やりたいことはたくさんあるし、もっともっと稼ぎたいし、まだまだ世の中や人の役に立ちたいし、立てる! そう思っている人は少なくないはず。

そこで今回はずばり、40代会社員男性の“出世欲”を調査してみた。

「今より出世したい」と思う人は約4割

Q.仕事における役職・地位の最終目標を教えてください。
・社長になりたい 3.8%
・役員になりたい 14.2%
・事業部長・部長になりたい 10.4%
・課長やグループリーダーになりたい 9.4%
・平社員のままでいい 17.0%
・独立して起業したい 10.8%
・フリーランスになりたい 2.8%
・目標は決めてない 30.7%
・その他 0.9%

社長以下、役員、部長、課長と会社組織ににおける何かしらの役職につきたい、つまり「今のポジションより出世したい」と回答したい人は約4割弱。最も多いのは「役員になりたい」で14.2%。以降、部長クラスが10.4%、課長クラスが9.4%と続き、「社長になりたい」と回答した人は3.8%にとどまった。

「社長はエラい」「社長はスゴい」「社長=大金持ち」、そんなイメージで「大きくなったら社長になりたい」と幼い頃にぼんやりと夢を描いていた人もいるだろう。ところが、長く社会経験を積んだ40代男性たちにとって、“社長”は今や、最も人気のないポジションに。

ちなみに最も回答が多かったポジションは“平社員”で17.0%。昨今の40代男性は、組織の中で出世すること自体にあまり興味がないのかもしれない。

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給料、ステータス、決定権…… 40代会社員男性が出世したい理由

隣のオッサン

ここからは、前問での回答に対する理由を項目別にピックアップしていこう。

【社長になりたい理由】
「もっと社会貢献したい」(49歳)
「理想を実現させたい」(47歳)

【役員になりたい理由】
「報酬が大きい」(49歳)
「サラリーマンは上を目指すしかないから」(44歳)
「決定権があれば意思決定で裁量が上がるから」(47歳)
「ひとつの目標。権限と責任をもって仕事できる」(41歳)
「より大きな規模で組織の立て直しをしたいから」(48歳)

「社長・役員になりたい」と答えた人の多くは、社会貢献や理想の実現、あるいは会社をもっと大きくしたいなど、スケールのデカい目的を出世の理由に挙げる傾向に。

より大きな権限、裁量がある一方で、当然責任も大きくなるポジションだが、サラリーマンとして純粋に上を目指し、自分のやりたいことを叶えるなら「ここまで到達すべき!」と考えるのは頷ける。

また、それだけの働きに見合う“報酬”もモチベーションになっているようだ。

【事業部長・部長になりたい理由】
「給料を上げたい」(43歳)
「まずはひとつ上を」(44歳)
「やりたいことができるから」(49歳)
「今より高いステータスが欲しい」(45歳)
「責任が多くないのに高い給料がもらえるから」(40歳)
「会社に自分がいたことや改善したことを残して退職したいので、これくらいの役職まではいきたい」(46歳)

【課長・グループリーダーになりたい理由】
「偉くなりすぎず、そこそこの評価もある役職」(41歳)
「管理職にはなりたい」(44歳)
「責任を大きく負う役職には就きたくないから」(44歳)
「少しでも収入を増やしたい」(46歳)
「無理せず、急がずに会社にいれば、そんなもん」(49歳)

次に「部長・課長クラス」。このポジションを目指す理由は、そのほとんどが「収入アップ」だ。

また、「偉くなりすぎず、そこそこの評価もある役職」なので、「大きな責任は負いたくないけど、そこそこのポジションには収まって、それなりの給料をもらいたい」と考える人たちが多い傾向にある。

【平社員のままでいい理由】
「周りの仲間に必要とされ、頼られる存在であればそれで良い。マネジメントは出来ないし、向いていない」(47歳)
「能力ではなく太鼓持ちが出世するから」(48歳)
「現状、生活に困ってないし、家族との時間も十分あるから」(47歳)
「面倒なことが嫌いだから」(45歳)
「今が楽しく、充実しているから」(41歳)
「管理職になるメリットがない」(44歳)
「現場が好きだから」(46歳)
「責任を持つのが嫌だから」(44歳)

「平社員のままでいい」と考える人の回答は、それぞれの経験や個性による違いがあらわれていて、そこがまた興味深い。「周りの仲間に必要とされ、気持ちよく仕事ができれば十分」という人。「出世するヤツは仕事ができる、とは限らない」と考える人。「家族との時間が取れなくなるほど忙しいのは勘弁」という人。「マネジメントより現場で力を発揮したい」という人などなど。単純に欲がなくて、現状に満足しているから平社員でいいのではなさそうだ(そういう人はむしろ少数派)。

長い会社員生活の中で得た経験やスキルはもちろん、仕事に対して確固たるポリシーを築き上げているからこそ、「平社員こそ、いちばん自分らしく生きられるポジション」と考えているからではないだろうか。

【独立して起業したい理由】
「会社で働いても給料に限度があるから」(44歳)
「安定しているかもしれないが、使われることに疲れたため」(44歳)
「自分は会社勤めには向いていないし、人間関係が煩わしいと感じる時がここ最近やたらと多いので」(46歳)
「これからは会社に頼った働き方は厳しくなると思うので」(48歳)
「人や世の中のためにやりたい事があるから」(45歳)

【フリーランスになりたい理由】
「縛られたくない」(48歳)
「組織に属したくない」(42歳)
「自己責任でやってみたい」(49歳)

最後に「起業・フリーランス」を目指す人の理由。文字どおり、「組織に縛られず、自分の好きなようにやりたいから」というのが大半で、その動機は「仕事に見合う稼ぎを得たい」「人間関係に疲れた」「命令されたくない」など、会社組織にいる以上は解消されない不満がほとんど。

とはいえ、起業してもフリーランスになっても“人間関係”は存在するし、クライアントから“命令”されることもあるし、会社員の頃より稼げるかの保証もない。すべて自分で決めて自分で責任を負うわけだが、より良い働き方や生き方を模索した結果、起業やフリーランスという“ポジション”が選択肢にのひとつになるのは自然なことだ。

会社員のままが良いのか、独立したほうが賢いのか、出世するやつがエラいのか。結局、重要なのはそこじゃない。いちばんマズいのは世の中の変化に対して、何も変わろうとしなかったり、工夫しようともしない姿勢ではないか。そんなオッサンには、なりたくないだろう。

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「隣のオッサンは青いか?」
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