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2020.04.30

ライフ

お金・医療・人間関係……。妻子持ち40代男性が感じる「田舎暮らし」への不安

隣のオッサンは青いか?
「隣のオッサンは青いか?」とは……
前回は、妻子持ち40代男性に田舎への移住に対する意識について聞いてみた。今回はその中で、移住に対して消極的な人たちの意見にフォーカスし、田舎暮らしで直面するであろう“現実”をあぶり出していく。

田舎暮らしの魅力と難点は表裏一体

Q. あなたは都会から田舎に移住した経験がありますか? あるいは移住したいと思いますか?
・すでに移住した 8.4%
・移住してみたい 33.0%
・移住したいと思わない 58.6%
既婚子持ちの40代男性のおよそ4割が「すでに移住した」、あるいは「移住してみたい」と移住に積極的なのに対し、およそ6割の人は「移住したいと思わない」と消極的。そこでまず、「すでに移住した」という人が、その前後で苦労した感じたことを紹介しよう。
Q. 移住する前や後に大変だったことを具体的に教えてください。
・「会社までが遠くなった」(47歳・会社員)
・「田舎は不便」(46歳・会社員)
・「価値観・慣習の違い」(45歳・会社員)
・「交通事情」(40歳・自営業)
前回、移住して良かったこと、という問いに対しては「自然が多くて静かで過ごしやすい」「交通量が少ない」「生活がシンプルになる」という回答が多かった。移住に憧れている人が田舎暮らしに求めるイメージ通りの生活を手に入れているように感じるが、ものごとは表裏一体。
自然が多いエリアなぶん通勤には時間がかかり、交通量が少ないぶん普段ちょっとした用事を済ませるのも不便になる。もちろんそれを覚悟のうえで移住を決意したはずだろうが、実際やってみなければ、それがどれだけ大変かわからないものだ。


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