左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.132
2020.04.22
LIFE STYLE

上質なテレワーク環境に、ソニーのハイレゾ音楽配信「モーラ クオリタス」を

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「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」とは… 

会社に比べ不便な点もある一方で、自分専用にカスタマイズされた「職場環境」を構築できるのがテレワークの良いところ。特に、ヘッドフォンに頼らず好みの音楽を自由に流せるのは、音楽好きにとって嬉しいはずだ。

そこで注目したいのが、この半年で急速に普及している、ハイレゾ音質の楽曲を配信する定額サービスである。その中から今回は、ソニーの「mora qualitas(モーラ クオリタス)」を紹介。

ライバルとなる「Amazon Music HD(アマゾンミュージックHD)」を半年近く利用している筆者が、サービス内容の違いやモーラ クオリタスならではのメリットを調べてみた。

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自宅のオーディオにもマッチする高音質の定額配信サービス

「Apple Music」や「Spotify」など、インターネットを利用したサブスクリプション(定額)型の音楽配信サービスは既に多数登場しているが、オーディオファンにとってネックとなっていたのが音質の問題。実は大半のサービスが、CD音質以下に圧縮された音源を配信しているため、特に自宅のステレオなどを利用して聴く際には、荒い音質が気になることも多かった。

そんな音質の問題をクリアしたのが、2019年9月に突如日本上陸した「アマゾンミュージックHD」。月額1980円[税込]で、CD音質(44,1kHz, 16bit)、またはそれ以上のハイレゾ音質(最高192kHz, 24bit)の楽曲が聴き放題ということで、瞬く間に音楽配信サービスの中核的存在となった。

今回紹介するソニーのmora qualitasは、アマゾンミュージックHDを追撃すべく満を持して登場した、国内で2つめのハイレゾ音質を含む高音質の定額制音楽配信サービスである。

サイト画面
mora qualitasの公式サイト(https://mora-qualitas.com/)。申し込みのほか、アプリ(PC版、スマートフォン版)のダウンロードもここから行える。

毎月の利用料は1980円[税抜]。アマゾンミュージックHDが税込みで1980円なので、mora qualitasのほうが、若干高めの価格設定となっている。では、気になるサービス内容を見ていこう。

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音質はアマゾンミュージックHDとほぼ互角

やはり、もっとも気になるのは音質だろう。公式サイトの記述によれば、mora qualitasで配信されている音源の音質は、CD音質(44,1kHz, 16bit)または96kHz/24bit までのハイレゾ音源となっている。

プレイヤー画面
PC版アプリのプレイヤー画面。再生中の曲名とともに、音質が表示される。

アマゾンミュージックHDの最高音質は192kHz, 24bitなので、数値だけをみればmora qualitasのほうが劣っているように見えるが、かなり高級な再生環境と耳を持っている人でない限り、96kHz/24bitでも十分な高音質体験ができるだろう。また、アマゾンミュージックHDの場合はCD音質未満(SD音質)の楽曲も含まれているが、モーラ クオリタスの場合はすべての配信音源が、最低でもCD音質となっている点も注目に値する。

そして、音質と並んで気になるのが配信されている楽曲数だが、残念ながら現時点(2020年4月)でmora qualitasは、配信されている全楽曲数を非公表にしている。

しかし、国内外の有名アーティストに関しては、実際に検索してみたところ、そこまで大きな差を感じなかった。確かにアマゾンミュージックHDにしかない楽曲もあったが、逆にmora qualitasにしかない楽曲も見つけたので、このあたりは利用者の好み次第といったところだろうか。

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より高音質な再生を追求するならモーラ クオリタスにメリットが

一方、mora qualitasならではのメリットも、いくつか見つけることができた。

特に、PCで再生する場合の大きな魅力といえるのが、一般に「排他モード」と呼ばれる、簡単にいうとPC内の音楽再生経路を占有することで高音質化を実現させる機能だろう。

画面
PC版アプリの「設定」-「プレイヤー」から、排他モードを選ぶことができる。

mora qualitasの再生アプリでは、「ASIO」と「WASAPI」を切り替えられるようになっており、利用者の環境や好みに応じて排他モードを選べる。

一方アマゾンミュージックHDでも排他モードが利用できるが、設定はオンオフのみ。また、排他モードに対応したのがつい最近ということもあるためか、再生環境によっては正しく機能してくれない場合もある。

ハイレゾ音源の魅力を最大限に活かすためには、排他モードの利用が必須ともいえるので、この点に関してはmora qualitasのほうが現状は有利といえるかもしれない。

画面
スマートフォン版ビジュアル。

スマートフォンでの再生、特にiPhoneを利用した場合でもmora qualitasに有利な点があるようだ。

残念ながら筆者がiPhoneを所持していないため、テストをすることができなかったのだが、モーラ クオリタスのiOS版アプリでは、DAC(デジタル・アナログ・コンバーター)と呼ばれる周辺機器を接続することで、PCで再生する場合に匹敵する高音質再生が可能になるという(Android版では非対応)。

iPhoneにDACを接続し、移動中でもハイレゾ音源を楽しみたいというニーズは少しマニアックかもしれないが、高音質を追求したい層には大事なポイント。また、自宅でハイレゾ音源を再生する場合でも、使い慣れているiPhoneのほうがPCよりも手軽と思う人もいるだろう。

画面
スマートフォン版アプリの使い勝手は、アマゾンミュージックHDとほぼ同様(画面はAndroid版)。

 

画面
検索やライブラリでの管理も簡単に行える。

ちなみに、スマートフォンでハイレゾ音源を聴く場合に注意したいのが、データ量の問題。アルバム全体で500MBを超える場合がほとんどなので、ギガの消費が気になる場合はハイレゾ音源の再生(ストリーミング)を制限するか、Wi-Fiがつながる場所で事前にダウンロードしてから再生する必要がある。

この点に関しての使い勝手は、mora qualitasとアマゾンミュージックHDに違いはなかった。

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聴き疲れが少ないハイレゾ音源は、テレワークのお供にも最適

イメージ図

最初にも述べたように、現在日本で利用できるハイレゾ音源の定額配信サービスは実質アマゾンミュージックHDとmora qualitasの2択になる。

しかし高音質の再生に欠かせない排他モードが安定していることや、現状はiPhoneのみだがDACが利用できるなど、mora qualitasならではのメリットも確かに存在する。

結局のところ、どちらを選ぶかは使う人の環境や好みによるということになるのだが、少なくともいえるのは、これまでほかの音楽配信サービスを使っていた人なら、確実にmora qualitasの音質に圧倒されてしまうはず、ということ。

今なら30日間の無料使用ができるので、まだハイレゾ音源を体験したことがない人は、ぜひこの機会にその魅力を味わってほしい。耳心地の良いハイレゾ音源は、仕事の邪魔にならないばかりか、テレワークに疲れた心を、きっと癒してくれるはずだ。

[問い合わせ]
モーラ クオリタス 公式サイト

https://mora-qualitas.com/

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「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」
1990〜2000年代、テクノロジーの進化とともに青春時代を過ごしたオッサンたち。“最新ガジェット”“プログラミング”などにキュンとする気持ちを胸に秘めている人は多いだろう。でも、時代に乗り遅れて凡庸なアナログ人間になっていないか? いまこそ脳を刺激するITに再度目覚めるとき! 上に戻る

石井敏郎=文

# mora qualitas# オッサンIT化計画# ソニー# 配信サービス
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