それは禁断の着心地……愛さずにはいられない「楽な服」! Vol.35
2020.04.16
LIFE STYLE

中目黒にある“変わらない場所”。ユニークな古書店「カウブックス」

快晴、目黒川。ユニークな古書店「カウブックス」に訪れたのは、ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター、渡辺真史だ。

渡辺真史 2003年にDLX CO.,LTD.を設立し、ベドウィン & ザ ハートブレイカーズをスタート。ディレクターとしてその辣腕を振るう。
渡辺真史 1971年、東京都生まれ。10代の頃からモデルとして活躍し、武蔵野美術大学で学んだ後、渡英。2003年にDLX CO.,LTD.を設立し、ベドウィン & ザ ハートブレイカーズをスタート。ディレクターとしてその辣腕を振るう。

暖かい日差しをうっすらと感じる川沿いの店内、その中央に置かれた長机で旧知の人物と膝を突き合わせる。「…..リサーチ」プロジェクトを主宰する小林節正は、カウブックスの立ち上げに尽力した男でもある。

渡辺 この場所で何年目ですか?

小林 カウブックスは2002年の9月開店。隣の服屋(小林氏が手掛ける…..リサーチ ジェネラルストア)は1995年からなので、25年目だね。

渡辺 プレスルームと併せてここで3軒も拠点を持つなんて、すごいな〜。

小林 現在のカウブックスになるまでには紆余曲折あったんだけどね。

渡辺 確か、メッセージショップのような形でスタートしましたよね?

小林 そう。かつては月替わりで発信するメッセージをプリントしたアイテムを売ってた。そのあとトラックで本の移動販売をやったりして。そんなときに、ブックセレクターを務める松浦弥太郎くんと出会ったのがきっかけだね。

渡辺 本の品揃えは幅広く、小林さんがディレクションする、書店から発想したアパレル中心のオリジナルグッズも面白い。ただ、今ではこの店自体が街のアイコニックな存在になっています。消費速度の速いこの現代社会でも、変わらない風景の一部というか。

目黒川のユニークな古書店「カウブックス」

小林 気付くとそこにある。僕が生まれ育った東京の下町、浅草の和菓子屋さん的な店を目指しているから。

渡辺 変わらない場所って、本当に貴重。昔は東京にもたくさんあったのに、今は少なくなってしまっています。

小林 東京の難しさかもね。僕にとって店を開くことは、その場所に責任を持つことと同義。地域を大事にしてこそ店を出す意味がある。風景の一部になるわけだから、店前は日々掃除して清潔な状態を保つよう心がけるとかね。

渡辺 ここを通るたびに独特な時間軸、ほかとは違う空気を感じます。それって“地域を大事にする”姿勢があるからなんでしょうね。同じくショップを出しているブランドのディレクターとして、すごく骨身に染みる言葉です。

小林 やっぱり僕らはカルチャー的にもコミュニティを土台としている部分があって。それこそ地域を大事にしないと立ち行かなくなるものでしょう?

渡辺 確かに。ところで、中目黒という場所にこだわっている理由を、あらためて聞かせてください。

小林 いろいろあるけど、やっぱり川だよね。川の流れを見ていると飽きることがなくて煮詰まらないでいられる。

——静かに、ゆっくりと。目黒川は太陽の光を受けて、きらきら流れる。

 

カウブックス
住所:東京都目黒区青葉台1-14-11 コーポ青葉台103
電話番号:03-5459-1747
営業:12:00〜20:00 月曜定休 ※祝日の場合は営業
instagram@cowbooks_tokyo

若木信吾=写真 増山直樹=文

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