左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.115
2019.12.18
LIFE STYLE

DIYにもiPhoneを。メジャーからコンパスまで“身近な道具”に変身する実力

iPhone再入門●子供の成長記録を収めたり、仕事のメールを確認したりと、もはや生活に欠かせないiPhone。しかし、そんな“相棒”の真価をぼくらは知らないかもしれない。Appleフリークが語ってくれた、読んだら誰かに教えたくなる知識の数々をお届けする。

iPhone

DIYやアウトドアブームの今、週末がとにかく楽しみ! という40代も多いはず。そんなシーンでの必需品が、寸法を測るメジャー、方角を示すコンパスといった小道具たちだ。じつはそれ、iPhoneで代用できるものも多いと聞いたら驚くだろうか。

「私たちアナログ世代は、『ひとつの用途にひとつの道具』という考え方をするのが一般的ですよね。たとえば、モノを測るならメジャー、方角を知るならコンパス、水平になっているか確かめるなら水準器。ですがiPhoneには、これらの役割を1台でサポートしてくれる機能が、しかも標準搭載のアプリとして内蔵されています。DIYやアウトドアにおいても、iPhoneは優秀な相棒になってくれるんです」。

むろん、あえて道具を使うのもひとつの美学だが、機能性を重視するならiPhoneも選択肢になり得る。Appleフリークのライター・編集者であり、お坊さんとしても活躍する吉州正行さんに、iPhoneを身近な道具に変える裏ワザを教えてもらった。

【教えてくれた人】吉州正行:Appleフリークのお坊さんであり、編集者。埼玉県でお寺の副住職を務めながら、さまざまなメディアや広告で制作業務を手掛ける。相続や遺産の問題にも詳しい。

 

対象にiPhoneをかざすだけ。長さ、角度、面積が早わかり

――DIYとiPhone。正直、もっとも無縁に思える組み合わせです。

iPhoneに入っている「計測」というアプリに見覚えはないでしょうか。これを使用することで、iPhoneのカメラに映ったモノのサイズをあらゆる角度から計測できます。論より証拠、ここにあるオールドMac(古いマッキントッシュ)にiPhoneをかざしてみましょう。

iphone再入門
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吉州さんがコレクションするオールドMAC、Macintosh SE/30に「計測」アプリを起動してかざすと……
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ディスプレイのサイズを一瞬で計測。面積まで出るとは驚きだ。
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――おお! ディスプレイの寸法があっという間に検知されました。

今回のように四角形のモノを映した場合、外周を自動的に切り取って、おおよそのタテヨコの長さと面積まで検出してくれます。

もちろん、四角形じゃないモノも計測できて、使い方はカンタン。まずは、中央に表示されている円を計測のスタート位置に合わせたら「+」マークをタップしましょう。そのままiPhoneを動かすと黄色いラインが伸びていくので、計測を終了したい位置まで移動させ、もう一度「+」マークをタップすればOKです。

スクリーンショット
自分が計測したい場所を指定できるため、このような斜めの長さも計測可能。

――気になる寸法の精度のほどは……。

実際のメジャーや定規と比べるとやや劣りますが、私の体感値だとその誤差は1mあたり1cm程度。例えば、お店で見つけたインテリアが我が家に入るか調べたいときなど、おおよそのサイズを掴みたいシーンでは十分すぎる精度です。

また、実際のメジャーで測ると大きすぎて手間取ってしまうモノも、画面に映すだけで計測できるのはうれしいポイント。DIYの材料探しはもとより、物件の内覧などでも活躍すること請け合いですよ。

――計測アプリには「計測」のほかに「水準器」という機能もありますが、これは?

対象にiPhoneを密着させるだけで、傾きを計測できる機能ですね。DIYで壁に棚を取り付けたい、自作したラックが床に対して垂直なのかを確かめたい……そんなときに打ってつけです。

――なるほど。しかし、なぜiPhoneは物体の大きさを読み取ることができるのでしょう?

ちょっと込み入った話になりますが、iPhoneには本体の角度を読み取る水平器のほか、AR、すなわち拡張現実を実現するための専用マイクロチップが内蔵されています。これにより画面に映った世界を三次元的に認識し、大きさや広がり、角度などを精緻に測ることが可能です。

「計測」アプリはいわば、その技術の応用。ほかにもiPhoneにはDIYやアウトドアに役立つ裏ワザが満載なので、ご紹介しましょう。

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「もっと使える!」①
登山の必須アイテム・コンパスにも早変わり

コンパス

登山の必需品であるコンパス。近ごろの登山道はよく整備されているものの、地図にない道に出くわす危険性もあるため、正確な方角を知ることは依然として重要だ。万が一コンパスを忘れてしまったときには、ぜひiPhoneを頼ってほしい。

「iPhoneの『コンパス』アプリを使えば、文字通りiPhoneがコンパスとなって方位を示してくれます。数値は1°単位で表示されるほか、対角線の交点と「+」マークをピタリと合わせれば、地面に対して平行になるのもポイント。実際のコンパス以上に、精密な方角を知ることが可能です」(吉州さん、以下同)。

 


「もっと使える!」②
自然散策に繰り出すなら、iPhoneを“虫眼鏡”に

虫眼鏡

ファミリーキャンプの鉄板といえば、自然に息づく生命とのふれあいだ。父親らしく子連れで大自然へと繰り出すなら、iPhoneが“虫眼鏡”になる機能を知っておいて損はない。

「iPhoneでは端末をより使いやすくカスタマイズする『アクセシビリティ』という項目を用意しています。その機能のひとつが、iPhoneをかざすことで対象を何倍にも拡大表示できる『拡大鏡』。設定をオンにしておけば、サイドボタンやホームボタンを3回押すだけで、いつでも拡大鏡を呼び出せるようになります」。

設定方法
「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」と進み、「拡大鏡」をオンに。

 


「もっと使える!」③
iPhoneの懐中電灯、明るさを上げられるって知ってた?

さらに吉州さんは、誰もが使ったことのある“あの機能”を、より使いこなす方法も教えてくれた。

「暗いところをLEDライトで照らす、皆さんお馴染みの“懐中電灯”機能。じつはこれ、明るさを上げられることをご存知でしょうか。コントロールセンターにある懐中電灯のアイコンを長押しし、輝度を表すバーを上下にドラッグしてみてください。これまで固定されていると思っていた明るさを、最大4段階まで調整することが可能です」。

懐中電灯


 

「その他、サイズを計測したときのスクリーンショットをメモとして残せるなど、デジタルならではのメリットも。iPhoneはいまや、あらゆる道具を手のひらサイズに“収納”しているといっても過言ではありません。実際の道具すらも超えかねない機能性を、ぜひ体感してみてください」。

一見するとテクノロジーとは無縁なシーンでも活躍してくれるiPhone。次世代のDIYやアウトドアは、アナログとデジタルの二刀流がメインストリームになるのかもしれない。

 

小島マサヒロ=写真 佐藤宇紘=文

# DIY# iPhone再入門# アウトドア
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