左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.112
2019.12.11
LIFE STYLE

道交法対策の強い味方に! iPhoneの賢すぎる機能は車載カーナビを凌駕する

iPhone再入門●子供の成長記録を収めたり、仕事のメールを確認したりと、もはや生活に欠かせないiPhone。しかし、そんな“相棒”の真価をぼくらは知らないかもしれない。Appleフリークが語ってくれた、読んだら誰かに教えたくなる知識の数々をお届けする。

カープレイ

若者のクルマ離れが囁かれて久しいが、40代の我々はクルマ好き世代。家族を乗せて賑やかに、あるいはソロで勝手気ままにドライブを楽しむ人は多いはず。そこでこだわりたいのが、水先案内人になってくれるカーナビだ。しかし、到着時刻が当てにならない、マップ機能がイケてない……そんな悩みに心当たりはないだろうか。

「一般的にカーナビは高額で、ともすればiPhoneよりも値が張ります。最近は5万円以下の安価な製品も増えていますが、たとえばネットワークと連動してリアルタイムで交通情報を取得するなど、優れた機能を持つカーナビはゆうに10万円を越えるのがザラ。ところがiPhoneを活用することで、それらに遜色ない、むしろ部分的にはそれらを凌駕するようなカーナビを手にすることが可能になります」。

話を聞いたのは、前回に引き続いて吉州正行さん。大のクルマ好きである吉州さんに、iPhoneをカーナビとして活用するテクニックを教えてもらった。

吉州さん

【教えてくれた人】吉州正行:Appleフリークのお坊さんであり、編集者。埼玉県でお寺の副住職を務めながら、さまざまなメディアや広告で制作業務を手掛ける。相続や遺産の問題にも詳しい。

 

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iPhoneとカーナビを連携。カーナビ画面上でiPhoneを操作できる「CarPlay」

――さっそくですが、iPhoneをカーナビとして使う方法を教えてください。真っ先に思いつくのは、Googleマップなどのカーナビ機能ですが。

半分は正解ですね。近年の車に標準搭載されているカーナビには、カーナビ画面上でiPhoneを操作できる「Apple CarPlay(以下CarPlay)」対応のものが爆発的に増えています。これを使うことでナビアプリはもとより、電話やSMS、カレンダーといった機能もカーナビ画面から操作できるようになりました。

使い方もカンタンで、カーナビのUSBコネクタとiPhoneをライトニングケーブルで繋げば、自動的にCarPlayが立ち上がります。あとはiPhone内にあるお好みの対応ナビアプリを選択するだけで、カーナビ画面に最適化された状態でマップを表示することが可能です。iPhoneの純正マップはもとより、Googleマップに加え、Yahoo!カーナビ、NAVITIMEといった名だたるナビゲーションアプリにもしっかり対応しています。

カープレイ
Googleマップもこのように、最適化された状態で表示。さらには電話やSMS、カレンダーなども選択でき、急な仕事の連絡にも対応できる。

――噂には聞いていましたが、ここまでの精度とは!

ナビアプリの最大のメリットは、あらゆるカーナビよりも圧倒的に正確な到着時刻を取得できること。これは全国のユーザーからリアルタイムでログを取り、ビッグデータを解析しては最新の交通情報へと反映しているのが理由です。

たとえば、信号待ちが長引いている夕方の時間帯には、「5km先で渋滞が起こっている」などの情報を教えたり、「だから何分ほどの遅れが出る」といった計算に基づいて到着時刻を表示したりしてくれます。

――多忙を極める我々にとってもありがたい機能です。一方で、最近は“ながらスマホ”が厳罰化されたと聞きます。

2019年12月から道路交通法が改正され、車内でのスマホの操作が厳罰化されました。具体的には「車内での通話などの操作」と「画面の注視」に対し、罰金の増額のほか、懲役刑も新設されましたね。CarPlayを使って通話するなら、法律には引っかかりません。ただし、イヤホンをつけての運転は危険なので、ハンズフリーのスピーカーなどを使うことはお忘れなく。

「画面の注視」に関してはカーナビ画面も含まれますが、運転中の操作はどちらにしてもご法度。iPhone自体を操作したナビと比べれば、CarPlayを使用することで、道交法を守った安全運転にも繋がるんです。

吉州さん

――非常に心強いですね。

とはいえ、CarPlayにはデメリットも存在します。ナビアプリは一般的なカーナビと違い、道幅を考慮してくれないことも多くあります。時には渋滞を回避するために、私道のような細い道をナビゲーションすることもあり、そのせいでクルマを傷つけてしまう人も。こういったリスクを踏まえながら、ナビアプリを使うか、クルマに搭載されているカーナビを使うかを選択しましょう。以下ではCarPlayを使ったさらなる活用術を紹介します。

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「もっと使える!」①
いつものあの曲を車内で。音楽アプリ各種にも対応

音楽

お気に入りのメロディを聴きながら、鼻歌交じりにハンドルを握る。優雅なドライブを楽しむなら、BGMは欠かせない。CarPlayを利用すれば、いつも聞いている音楽を車内に流すのもラクラクだ。

「CarPlayはiPhoneの純正ミュージックのみならず、Spotify(スポティファイ)やAmazonプライムミュージックといった音楽アプリにも対応しています。自分のお好みのプレイリストをカーナビ画面で快適に操作しながら、いつも聴いているあの曲を流すことが可能です」(吉州さん、以下同)。


「もっと使える!」②
行き先の指定は「Hey Siri」で一発!

カーナビの使用時に手間取るのが、目的地の住所入力だ。入力そのものが面倒なのはもちろんのこと、クルマが停止しているとき以外のカーナビ操作はNGなので、思うようなタイミングで行き先を指定できないのも煩わしい。

「そんなときは『Hey Siri』と呼びかけて、『Googleマップで六本木ヒルズまで行って』のように音声で目的地を指示しましょう。声ひとつで、ナビアプリの選択から行き先の情報までを一元入力できます」。


「もっと使える!」③
対応カーナビがない人は「カービジュアルオーディオ」の導入を

一方で、CarPlay対応のカーナビが搭載されていないクルマに乗っている人も多いだろう。そんな人にももちろん、CarPlayを利用する手段はある。

「CarPlayに対応しているカービジュアルオーディオをご購入ください。これは車載ナビを設置できるスロット(おもに2DIN規格に対応)を搭載したクルマに設置できる液晶モニタの付いたカーオーディオでナビゲーション機能はついていませんが、iPhoneと接続することでCarPlayを使用できます。3万円くらいから買い求められるので、新規で高額なカーナビを買うくらいなら、これらの製品群を選択するのもひとつの手です」。


 

「優秀なナビアプリから通話、音楽まで、幅広く利用できるCarPlay。電車でiPhoneに接するのと近い感覚で、クルマでもiPhoneを使えるのではないでしょうか。いつも肌身離さず持っているiPhoneを車内でも安全に使いたいなら、一番のソリューションになると思います」。

快適なカーライフの必需品ともいえるカーナビ。iPhoneと連携することで、単なる水先案内人を超えて運転をサポートする優れたパートナーになりそうだ。

小島マサヒロ=写真 佐藤宇紘=文

# iPhone# iPhone再入門# カーナビ#
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